前々から気になってた木下半太「悪夢のエレベーター」を読了。
ついつい「悪魔の」と言ってしまうんだけどホラーなお話ではなくってですね、「悪夢の」ということでサスペンス、ですかね(^^;
外との連絡手段も途絶され、時間の経過すらわからない。極限状況、まさに「悪夢のような」時間を、それぞれの目線で語っていく。4人だけども本書は3つの章から構成されている。ヒント。
解説を読んだところ木下さんって演劇の人らしい。言われて腑に落ちるというのか、確かに“舞台を読んでる”ような感じは確かにあった。シチュエーションコメディってのかな、少ない登場人物で場面が限定されてる会話劇。そんなことを思う。
そうなのよ。サスペンスなんだろうけど、コメディテイストが満載で、気楽にぐいぐい読める。ぐいぐい読んでって、「あれもう残りページがこんなに少ない」、そんな感じ。
とこどころで「おおっ」って驚き、「うんうん」と笑い、んで最後に「えええええええっ」。ミステリーのどんでん返しのヤラレタ感とはまた違う、衝撃的ラスト。
うーん。衝撃ってのはちょっと違うなぁ。なんだろ。
びっくり。驚愕。想定外。予想外。戦慄。いい言葉が見つかりませんが、通勤電車のお供としては悪くない。
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