高校生ビブリオバトルでのオススメ第一弾「どちらかが彼女を●した」の続編にあたる東野圭吾「私が彼を●した」を読む。
加賀恭一郎シリーズ、そして本編では犯人が明示されなくて、文庫の巻末にヒントが袋とじになってる、というところも同じ。前作では犯人の可能性のある容疑者が2人だったのに対して今回は3人ということでさらに複雑(^^;
提示されるっていうか、章ごとにその容疑者たちの一人称で物語が進行していってて、それぞれ「私が犯人だ」とモノローグする。
そして中盤になって颯爽と登場(あまり颯爽とはしてないな)するのが加賀恭一郎、と。
ここでページをめくる手を止める。
ここまでに明らかに“ヒントっぽいモノ”が繰り返し描かれている。だまされるのを覚悟の上で、そのヒントに注目して頭っから読み直す。使った数と残った数、人から人へ渡されたの動き・・・。
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モノのことは頭に入った。だがどうしても「手段」に考えが及ばない。
注意深く丁寧に読み進めるが、どうにも引っ掛かりが見つからない。
そして、容疑者全員と加賀の対決のラストシーンへ。
ヒントはそのものは合ってた!(←ちょっと喜ぶ)
が容疑者が3人ということには何も変わりはなく、さらにはその可能性がいったんすべて否定されてしまう!容疑者不在!何しやがる東野圭吾!!「手段」に考えが及ばないのもさもありなん(笑)。
でも加賀は言うのです。『答えは出ていますよ』と、しかも本文の後ろから2ページ目で!
そして最後の1ページで『じつをいいますと』と切り出すと、最後の1行でびしっと言い放つ。
『犯人はあなたです』
(o´(エ)` o).oO(・・コノイチギョウデオワリナンテヒドスギル)
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読みながら考えてきたことが結論には至らないと示されてしまってたから、もう真っ白。
しかたがない。例によって巻末「袋とじ解説」読もう。
・・・ヤラレタ。
今回は袋とじを読んですぐに思い至った。「読み飛ばしてたよ」「確かに書いてあったよ」と。となればあれがこれでこう。そうか。犯人はあなたです。びしっ。
あーもーーーー!ぐやじぃーーー!!
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