2019年5月22日水曜日

濃密な平日の夜。

ACLグループリーグ最終節。直接対決で勝ち上がりをかける。勝てば文句なし。ドローだとスコアレスのみOK。ざっくり言うと“失点しなければ勝ち抜け”
今季の戦い方とアウェイゲームでシュートゼロだったことを勘案するとある程度重心を後ろに置いた戦い方を選択する可能性は高いかなと思ってた。

が、朝から大雨(さすが「嵐を呼ぶ男」)の平日夜に集まった無駄にテンションの高いちょっとアレな人たち(私含む)2万数千のサポーターの作り出した空気は「勝つよ!」以外なく(^^;

入場前の「ウォーリアー」を皮切りに立ち上がりから“惜しみなく”繰り出されるチャントは雨上がりの埼スタの屋根に大反響してて、それが選手にも伝播・・・してたらいいな。
もちろん、土曜日の湘南戦をスタンドから見ていた選手たちが、アグレッシブな守備スタイルを思い出した・感化されたという側面が一番大きいように思うのだけどもね。

ポゼッションそのものは北京国安に握られるものの、ブロックを作ったところから「前に」守備圧力をかけていく。前線の選手のプレスバックも効いている。そうしてアウェイでは90分間かかって打てなかったシュートを、わずか数分で放つ!
森脇の左足は惜しくもポストをかすめていくものの、これは「勇気」出たよ!
図らずも今日のヒーローのひとり、武藤がインタビューに答えていた『今日は5-4-1でもブロックをつくりながら前にも出ていくという、そういうバランス』と。

前半最大のピンチも西川がビッグセーブ!
失点してたら試合展開はかなり厳しかったと思うんだけど、1対1になった瞬間になぜだか「絶対に入らない」と思えた不思議。

厳しく激しく守備を続けていればチャンスは必ず来る。
34分バイタルで前を向いた武藤から縦パス!なぜそこに長澤!?バランスを崩したような崩してないような感じでDFを外して先制点ゲット!!

でも1点取っただけでは勝ち上がりのための条件は簡単になったわけじゃない。次の1点を必ず先に取る!

そして41分。左サイドから長澤がドリブルで持ち上がる。相手DFを背負いバランスを崩されながらも倒れずにエリア内まで持ち込んで、ラストパス!武藤がスライディングシュート!相手DFの当たってコースが変わって「えっ?」っていう感じでゴールに吸い込まれた!!

長澤無双状態。長澤1G1A。

でも先発じゃなかったんだよね、長澤。開始早々に柏木が接触でケガをして投入されたのが13分。
柏木が悪かったとは思わないけど(そこまで判断できる材料なし)、守備でも攻撃でも「前に出る」ときの長澤の良さが存分に出てたと思うし、この試合の展開にもマッチしてたと思う。これもめぐり合わせか。またけが人増えちゃったなぁ。柏木に鶴。

2点リードでもセーフティではないことはつい数日前に経験済み。意識を緩めることなくボールは持てなくても前に圧力を掛け続ける。後半もその点にブレはなかった。
こうなれば浦和の最終ラインは強い。マウリシオも鈴木も槙野も、完勝だったんじゃないかな。球際厳しく、時にセーフティに。実に頼もしかった。
エヴェルトンの「しなやか」な守備も効いてたな。

次第に諦めムードの漂う北京の最終ラインを武藤が破り、マイナスの折り返しに興梠が合わせて決定的な3点目。これでようやくひと安心。武藤1G2A。

2019 AFC Champinons League Group Stage MD6
○Urawa Red Diamonds (JPN) 3-0 Beijing FC (CHN)


なんか興奮してたのか、帰ってからも寝付けなくて。
ACLの魔境・埼スタは、やっぱりたーのしーー(笑)。



そうそう、北京国安のサポーター、人数も多いし声も出てたなー。
北京ホームのときに浦和サポが横断幕出せなかったから、今回は自ら引っ込めたらしく(ネット情報につき真偽不明)好感度アップ。スタンドでプロポーズしたサポいたらしいですね。婚約おめでとう(笑)。
選手も試合がほぼ決まった後も変に切れることもなく、当然のこととはいえフェアであったと付記しておきたいと思います。

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