2019年3月25日月曜日

さて犯人はどちら。

高校生ビブリオバトルでのオススメ第一弾、東野圭吾「どちらかが彼女を●した」を読了。

ビブリオバトルで『容疑者のどちらかが真犯人なんです。それが読み終わってもわからないんです。どうです?』って言ってたけど、ホントにその通り。タイトルどおり「どちらかが」なんだけど、最後の最後まで答えは書いてなかった(大汗)。

自室で変死体となって発見された女性。第一発見者は唯一の親族である兄。
他●であることを確信した兄は、捜査をかく乱する工作を行いつつ、自ら容疑者を絞り込んでいく。その前に現れたひとりの刑事、加賀恭一郎。そう、これはあの新参者シリーズなのです。加賀恭一郎、第3の事件がこの本。時系列としては「新参者」よりも前の練馬署時代という設定。どこをどう読んでも阿部寛にしか思えない(笑)。

少しずつ読者に提示される「証拠」のようなもの。
犯人が明かされないということは、犯人を特定する証拠も明確にされないということ。だからこれが鍵じゃないか、見落としはないか、神経を使いながら読み進める。東野作品は「読みやすい」から、知らない間に読み落としている可能性が高くなる。

やがて浮かぶ2人の容疑者。元カレと親友。登場人物はほぼこの4人に集約されるので、この「どちらかが」だ。いや、自●という可能性も残っている。

最終第6章。事件現場で繰り広げられる容疑者2人と被害者の兄と、そして加賀の4人の緊迫した会話劇。

うう、わからん。こうかと思えばそうじゃなくて。ああかと思っても違ってて。何も確定的に思えるものはなかった。だけど加賀と兄は「確信に至った」と。そして本編は終わってしまった。

第6章をもう一度読んだんだけど、やっぱり・・・うーーーーわからん。

『犯人がわからなくても、文庫版には巻末にヒントが入った袋とじが付いてるんですよ!』って高校生バトラー(ビブリオバトルの出場者をバトラーって言うそうな)も言ってた。この袋とじの中を読んでしまおうか、もう少し考えるか・・・諦めて、読んだ(^^;
ちなみに古本屋で買ったので、この袋とじはすでに破られてましたよ。当然だけど。

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袋とじにも「答え」はない。ただヒントがあるのみ。

あーそれかー!・・・あれ?・・・・(長考)・・・・あーそうかーそれで辻褄が合うのかー!!

・・・さすがの東野作品でした。ぐぬぬ。

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