恒例真夏の罰ゲーム、EAFF東アジアカップ。EとFがあるとついついFar Eastかなと思ってしまいそのたびに違う違うと自分に言い聞かせている今日このごろです。
もちろん勝ちたいのはやまやまなんだけど、チーム作りが始まったばかりであることを考えれば結果はそう気にすることはないのでは――と自分に強く言い聞かせている今日このごろでもあります(^^;
そんなわけでちょっと3000文字ほど(笑)つらつらと妄想してみました。
「佐々木則夫」「チャレンジ」と単語を並べると別の時事問題が思い浮かんでしまいますがそれはまあ置いといて。
2011年以降世代交代がほぼ進まなかったなでしこちゃんたちにとって、次世代の発掘は喫緊の課題であり東アジアカップ最大のテーマ。
どうだろう、「合格!」とはっきり言える選手はいただろうか。んー。攻撃陣の「個人」は良かった選手もいたような気はするが。
個人的には猶本さまがいればあとはもうどうでも、という気分もないではないんですがね(笑)。
経験かなぁ。
国際経験、アウェーの経験(国内の試合はサポも含めすごくフェアだ)、連戦の経験、そして日の丸を背負う経験。
宮間が言ってたけど、もう少し試合数含めて考えてあげてほしいなと。
いずれにしても、もっと感情を表に出してもいい。もっと激しく。そんなことを思った私なのでした。
京川のSB起用は少し驚いた。けど、思い出してみれば高瀬も、さらには安藤こずこずも代表ではSBをやってたことがある。その時々の事情もあるのかもしれないけど、視野と判断を鍛え、運動量と一対一の守備を覚える非常にいい「経験」になるといいな。
あとノリさん、選手同士の距離(特に中盤)、うまいことチューニングしてもらえませんかね。攻撃時に人数が足りなかったり、カウンターを受けたときにバイタルに誰もいなかったり。まあそのあたりはある程度使える選手の目処が立ってからなんだろうけども。
■ハリルホジッチさんについて考える。
アギーレさんについて考えてからまだ1年も経ってないのに(^^;
選手を選ぶ自らの目と、選んだ選手に対して信頼を置く、悪く言えば夢想家タイプ。
できることとできなさそうなことを線引きして結果を追い求める現実主義者タイプ。
できないこともできるはずと意思改革から取り組む教師タイプ。
ハリホリさん(←相変わらずこれが言いやすい)ことヴァヒッド・ハリルホジッチは3番目のタイプじゃないかと思ってたんだけど、どなんだろうね。オシムさんのようにチームだけでなく、日本サッカー全体が変わるきっかけになったりして、なんて思ってた時期が僕にもありました・・・。
今は「アジア」を実感して困惑してるかもしれないな。
東アジアカップを見るかぎり、あまり戦術的にこなれているとは言えない現状。今後もずっとこうだとちょっと困りますがね(どきどき)、今のところは「自分のやりたい方針があって、それに対応できる選手を探している」段階であると解釈しておこうかと。
キーワード「縦に早い」
「ボールを奪ってから縦に早い」というのはよく言われるキーワードで、ポゼッションを重視して散ったザックジャパンのアンチテーゼのように語られる。おそらくは世界に立ち向かう方法として最適だと判断しているんだろう。
直線方向へスプリントして、ボックス近くに来てから少ないタッチ数で勝負する。「おおおおおっ」と正直見ているこちらの興奮度は高い。
選手の選考にもそういう方向性が見て取れる。たとえば宇佐美やあっちの武藤、原口、さらには中盤では山口のような「自分で縦に早く運べる」選手。広大なスペースに向けて走り出す永井、ゴール前の小さいスペースを見つけて飛び込む川又やこっちの武藤、そのスペースにパスできる柴崎(前目で使いたがるのがその証かな。交代で入るとちょい物足りないんだけど)。遠藤(若いほう)にも可能性を感じる。岡崎や本田についてもは言わずもがな。
まあ今のところ攻撃の「型」があまりないので、こうした選手の特徴やスキルに頼ってるというのが目立つかなということでもあるんだけど。
僕はこの「縦に早い」については広島の青山→寿人のコンビが最高レベルだと思ってるんだけど、寿人はおそらくハリホリさんの選外。そこで、広島でいつも寿人と交代で入ってくる浅野ですよ(アッサーノと呼びたくなるんだけど、それは永里亜紗乃のことです)。
特徴的にもうってつけの選手だと思うし、スピードはもちろん、誰よりもギラギラしたところを見せてくれたのが好印象。ずーっと代表呼び続けてほしい選手だなと。
キーワード「球際」
ただその攻撃を成立させるためには当然のことながら守備のやり方というのが重要になる。
そんなわけで、ハリホリさんの守備のやり方を気にしながら試合を見てるんだけど、こっちも今のところ明確な約束事みたいなものはあまりわかんないな。東アジアカップ韓国戦では「どこから追うか」という指示だけは出てた風だけど。
縦に早い攻撃にスムーズに移れるのは、相手の縦のボールを奪ってその勢いのままチーム全体が前に出て行くケース。その点が槙野が重用される最大のポイントだと思う。
今季は各チームのエースと対峙して抑えてきているし(ちょっとファウルくさいのも多いけどw)、特に縦のボールへのアタックは強い。さらに「やられるもんか」っていう空気が凄く出てる。まさに「球際の強さ」。
一方で、早い攻撃して敵陣深いところまで行ってしまってる状況で守備に入るときはどうか。その場ですぐ守備に入れれば問題ないけど、そこを抜けると中盤は広くなってしまっている。残ったセントラルMFがそのエリアをカバーしているんだけど、「残念そこは長谷部だ」以外ではなかなかうまいこと行ってない気も。
ハリホリさんの誤算
ま、「縦に早い」だけじゃだめだよねぇというがすでにはっきりしてしまったアジアでの戦いなわけですが・・・。
試合中、ハリホリさんの「はよ行けよ(怒)」という姿をよく見るのだけれど、監督の目にはまだ相手に隙があるように見えるんだろうか。が、たとえばシンガポール戦のようにドン引きされてしまえば、プレイヤー側からはそれが見えない。あるいは北朝鮮戦のように押し込まれた状態では、相当の精度も要求されてしまうし、単純にボールを手放す悪いサイクルに入ってしまう。
そしてアジアの夏も初体験なんだろうしな。フィジカルフィジカル言うけども、なかなかそういうわけにはいかないんだぞ。慣れてたって夏に失速するチームもあるぐらいだし(涙)。
大人になれるか、生徒のままか
強豪として臨むアジアの戦いと、挑戦者として挑む世界の戦いの2つがあまりに乖離しているところがこれまでの問題点だった。でも、強敵に挑むように格下に挑んでいるから生まれている現在の矛盾。
それをどうすり合わせていくのか。選手の側もハリホリ先生に指示されるままの生徒でいるのか。それとも監督の思いを組んで理解し発揮しながら別の判断もできる大人なチームになるか。この3年間の成長のバロメーター。
つーかさー、アジアで簡単に負けてんじゃねえよ、と単純に思います。ちょっとおとなしすぎないか、まさか厳しい先生ににらまれて萎縮してるんじゃないよな、とそんなことを選手の側にも問いかけてみたい今日このごろなのでした。
妄想長いっ。すいませーん。
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