2022年5月11日水曜日

さんぽニスト、旧五日市街道をゆく。その壱と弐

行動制限のないゴールデンウィークなんだそうです。
といっても特に予定があるわけではないし、いつものようにふらりとさんぽに出かけるのでありました。

今回歩いたのは旧五日市街道
2日に分けて一気に歩いてみました(実質1日半)。

【1日目】


青梅街道の新高円寺駅前に「五日市街道入口」という交差点があるんだけど、旧道はここから西へさらに100mほど進んだところが起点。

善福寺川を渡る前後に「七曲り」と呼ばれる旧道が現在の五日市街道を縫うように現存しています。文字どおり右に曲がり左に曲がり・・・なので、わずか数百メートルの間に都合4回ぐらい横断したでしょうか。信号ないとこもあったので、少し逆行したりね(交通ルールを守りましょう)。まあそれもよし(^^;

高井戸、宮前・・・杉並の住宅街を進んでいく。
お屋敷町というのとはまた違う空気で、1軒1軒の住宅に余裕というかゆとりのようなものを感じる。杉並という言葉のイメージなのかなぁ。

JRのガードをくぐって吉祥寺の街へ。また空気が変わって高いビルとマンションが繁華街の風情を作る。
サンロードの入口のところにヲタク風情の数名が五日市街道上りの道路に向けてカメラ、スマホを構えてた。誰か来るのかしら。何か特別なクルマとか・・・自分を納得させられる答えは出ず(^^;

その吉祥寺、案内板によれば五日市街道を南北に新田開発されたとのことで、間口が狭く奥行が長いという町並みが今も残る。とにかくどの路地もまっっっすぐでずーっと先のほうまで見渡せるのがおもしろい。

武蔵野大学のとこで千川上水にぶつかって左折。そのまま玉川上水に沿って五日市街道を進んでいく。

この付近で前もって連絡してた近隣在住の友人がこの旧五日市街道さんぽに合流してくれた。ロングさんぽで誰かと歩くのは初めて、ではないけど超レア。リアルで会うのはものすごく久しぶりで、近況報告やら何やら、あと地元ガイドもしてもらったりしつつゴールまで、いやアフターも含めて楽しい時間でした。お付き合い、ありがとうございました。話に夢中で微妙に道をロストしたり、撮影した写真の枚数がいつもより極端に少なかったり(笑)。

時期も良かったんだろうな、鮮やかな緑の下の道はただひたすらに心地よかった。桜の季節もいいだろうねぇ(感想が雑で申し訳ない)。

小平市でいったん玉川上水からは離れる。そして立川市に。

「砂川九番」という交差点を見かけてふと思う。「なんだ九番って?」。
現在の住居表示とは違う。進んでいくと「八番」「七番」と番号が若くなっていく(「砂川七番」は立川モノレールの駅名にもなっている)。街道を歩いていくイメージだと番号が増えていくほうが自然な気もするし。
んで、砂川三番あたりだっただろうか、道端の案内板に答えらしき説明があった。江戸幕府の命によりこのあたりの開拓に入った人々が農業用水として玉川上水から水を引いた、その番号だと(たぶん)。ならば上流側から番号が付いているのも納得だし、若い番号のほうが古くから開けたということで、だから若い番号のほうの家の敷地が大きいというのもなんとなく理解できる。

そう、街道の両側の家々がじわじわと大きくなってるのは感じてた。特にその庭に植えられた木々の威容も。いったい樹齢何百年なの~!ってサイズ(たぶんケヤキが中心)。
特にガスト砂川三番店向かいの家(たぶん民家)の敷地面積と森のような木々はちょっと理解に苦しむ巨大レベル(説明難しいがたぶんウルトラマンぐらいの大きさ)。

再び近づいてきた玉川上水を渡り、西武拝島線のガードをくぐり、西砂川街道と名付けられた旧道に入るともうそこは米軍横田基地。フェンスの向こうはアメリカ。
ここで旧五日市街道はいったん途切れてしまうので、基地を回り込むように南下して、拝島駅に向かう。初日はここまで。アフターは立川駅近で(^^;



【2日目】

リスタートの拝島駅へは、初めて乗る西武拝島線でアプローチ。1日目に歩いた道を車窓から眺めたり、乗り鉄的にも楽しかったな。

もともとの五日市街道は横田基地第5ゲート前から。そこに向かって国道16号の右側歩道を歩いてたら「この先歩道進めません」みたいな看板が。んなわけあるかいと進んでいくと、本当にフェンスがあって歩道が途切れてた(涙)。歩道部分が基地に取り込まれているという感じ。左側へ渡る横断歩道もなく拝島駅近くまでずーーーーっと戻ることに(泣)。
そんな国道16号、アメリカンダイナーやらがあったりして、やっぱり雰囲気あるねぇ。予定外に堪能してしまった(^^;

さてようやく五日市街道に戻ってJR八高線と青梅線を渡ると、多摩川に突き当たる。古来は渡しがあったそうだけど、大回りして多摩橋を渡る。相変わらず大きな橋は苦手な高所恐怖症です(最近は歩道橋も怖い)

渡った向こう岸はあきる野市だ。なんか空が広い。遠くに米軍機が飛んでいく――。あ、富士山見えた。

このあたり東秋留駅など「秋留」の地名が見られる。なるほどねと思いながら先へ進んでいく。(←フラグ)

秋川駅を過ぎてJR五日市線を渡る。このへんから旧道の残る場所がいくつか出てきて、現在の整備された五日市街道を縫うように進んでいく。
進行方向左側には目視はできないものの秋川の存在が感じられる――サマーランドの観覧車も見えるし(笑)。

キョロキョロしてると「秋留」ではなく「阿伎留」という表記の看板が現れた。あれ?どっちの「あきる」か正解?(←フラグ回収)
帰宅後に調べたところ、秋川と五日市が合併した際、両者に「あきる」と読む地名があったことから「あきる野」となったんだとか。ホントか?とちょっと疑っている(笑)。

山が近づいてくる(あきる野市山田付近)

五日市エリアに入る直前に「伊奈」というエリアがある。そこの「市神様」の祠の説明によると、そもそもはこの伊奈宿が江戸城建設に関係した石材の出荷で栄えていて、その後石材が不要になると後発の五日市宿に取って代わられたんだとか。市の立つ日をぶつけられたとか、なかなか切ない話だねえ。道ももともとは伊奈街道と呼ばれてたんだとか。

そしていよいよ秋川沿いの旧道を進みながら五日市宿へ。
川沿いの細道はそれこそ山の中の谷間みたいな雰囲気もあったんだけど、表通りに出たらすぐ、ホントにあっけなく武蔵五日市の駅前に着いてしまった。ただかつての宿場町は檜原街道を少し先へ進んだあたりだったようなので、「このへんかな?」みたいなとこまで歩いて、「阿伎留」の名がついた阿伎留神社に無事到着の御礼を申し上げて、五日市街道、完歩!!


にしてもみんなBBQ好きよね~。


今回の行程:新高円寺(馬橋)~吉祥寺(新田)~玉川上水~立川(砂川)~(拝島)~秋川~伊奈宿~五日市宿。お昼ごはんは1日目はコンビニでおにぎり補給。2日目はちょうどランチタイムの武蔵五日市駅前にはほとんどお店もなく(唯一のそば屋さんが満席)・・・吉祥寺まで戻った。なお、おみやげは買いませんでした。



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