3点のビハインドから89分についに同点。瞬間的な興奮度はマックスで、こういう試合を現場で見ることができて本当に思い出に残る一戦になったと思います。
最後のセットプレーで勝ち越せてたら孫子の代まで語り継げたんだがね。
△浦和 3-3 横浜FM
吹っ切れたようなプレーを見せてくれた選手に。
最後まで手拍子を緩めなかったサポーターに。
そのサポーターを煽った監督に、ありがとうございます、です。
ついでに3点もリードしていながら同じように攻め続けてくれたマリノスにもね(^^;
試合前、ネットで見かけたひとつの仮説「どのチームに対しても負けない、それはすなわちチームコンセプトがしっかりあって案外強いんじゃ?」が気になっていた。というかそうであればいいなと期待してたんだけど、本当に強い相手に対しては「んなことない」と思わされた前半だった。ちょっと内容ひどかったっすね。
いや、立ち上がり5分ぐらいは「確かに五分にやれてるぞ」と思ったんだけどね。
試合終了直後の興奮から覚めつつあった帰りの南北線――さいたま市から横浜市まで直通運転、つまり周囲はマリサポだらけ――の中でつらつらと考えてみた。
今リカさんがチームに求めているのは理路整然で規律正しい、言わば詰将棋のような方法論かなと。それが徐々に浸透して根付いてきたことで、本来相手を追い込むための方法論が、定石すぎて逆にバレてしまってきた。で手詰まりになってきたんじゃないかなとそんなことを思った。
それでも規律の中で守備も持ちこたえてたから失点はすごく少なかったわけだけど、より高次の相手には通じなかった。それが前半の0-3だったんじゃないか。
後半、その規律をぶち壊すような、少なくともリカさんのチームではあまり見られなかったサッカーが展開された。まだ誰も知る手筋を見せるAI将棋みたいなもんか?(違う)
どういう方法論だったかは知る由もないけれど、ユンカーという武器を最大限利用する縦に速いサッカーを指向してたのは確かだと思う。
だからといって極端にチャンスが増えたわけではなく(決定機そのものは3つだけかも?)、逆に裏を取られて大ピンチがすごく増えちゃったけど、「気合で守る」「あとはFWに託す」みたいな良くも悪くも“浦和DNA”に刻まれたやり方で3点を得た。
どちらがいいとか悪いとか、上とか下とか、偉いとかダサいとかないです。
相手や状況に応じて、両方できたほうがいいに違いないし、ベースはベースとして、それだけじゃないんだぜ、という次のステップのきっかけになる一戦となったなら、それはすごくうれしい。
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理路整然の象徴が平野だとすれば、同じような役回りと思ってた岩尾がそうではない時間帯にいいプレーを見せてくれたのが妙に残っている。
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