久しぶりに“読み鉄”しました。原宏一「東京箱庭鉄道」。
東京に新しい鉄道を走らせる。予算規模から距離は数キロ。さてどうする。
その難題に挑む、主人公セーノを中心とした仲間たちの物語であーる。
短い路線というと、城南地区に住まう者としては「蒲蒲線」問題ってのがあるわけですが(要は遠く離れたJR/東急蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ路線を作ろうじゃないかという計画)、それはさておき、どこがいいでしょう。
最終候補に残ったのは
- 都庁、新宿南口、区役所、歌舞伎町を結ぶ周回路線。新宿西口と東口の利便性向上をねらう。
- 二子玉川から成城学園を結ぶ路線。案外不便な世田谷区内の南北をつなぐ。
世田谷案は古くは玉電の支線だった通称「ジャリ電」の跡って話なんですけどね、あそこに電車が走ってたことはなんか聞いたことあったような気がするんですけど、令和世代のワタクシはよく知りません(爆)。
それはさておき、このどちらになるのか、あるいは別案が・・・というような感じで話が進んでいきます。開通までの期限も切られています。怒涛のような日々が過ぎていき・・。
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ネタバレになっちゃうんであまり書けないですけど、中盤までの興奮度に比べて、終盤はややトーンダウンしちゃったかもしれない。
「ああ、そういうことになっちゃうのか」
それじゃあつまらないよねぇと思う一方で、きれいにハッピーエンドで良かったという気にもなるわけです。
だって、やっぱり鉄道って夢あるわけさ(^^;
途中、“あの人”をモデルにしたと思われる人物が登場したところで、「ああこれは『ミカドの肖像』だなぁって思ったら、案の定参考文献に出てきた。
【ご参考】お仕事系読み鉄リスト
「D列車で行こう」
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