2018年2月7日水曜日

昭和スペクタクル。

今回今さらながらに見てみた映画は1970年代初頭~半ばのサスペンスでパニックでスペクタクルな3本立て。
WOWOWでミニ特集みたいな感じで放映してたので、録画してイッキ見してみました(^^;

40年以上前の映画ですからね、現代的な映像クオリティは求められるものではないけれど、それを補って余りある映画役者たちの迫力たるや。いわゆる「オールスターキャスト」ってやつでしょうか。
すでに亡くなっている方もいらっしゃいますけど、ストーリーとは関係ないとこで「あっあの人っ!」と何度思ったことか(^^;

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「日本沈没」(1972年)ついては、ストーリーの説明はいりませんよね。
個人的にもたぶん過去に見たことがあったみたい。オチ知ってたから。

でも、それにしても。“小松左京、天才!”でしょ。すごいよ、あの時代にこの世界を描けたことが。背筋が寒くなるような感触がそこにはありました。
藤岡弘(もちろん当時は「、」付いてません)かっこいいなぁ。時期的にはたぶん仮面ライダー直後だね。

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こちらも藤岡弘がメインキャストな「東京湾炎上」(1975年)。
原油を満載したタンカーがシージャックされる。もしも東京湾内で爆発するようなことがあれば東京が壊滅状態になってしまう。犯人の要求は、そして政府の対応は。テロリスト(作中では「ゲリラ」っていってた)と乗組員の駆け引きが始まる――てな話。

ちょいネタバレしますが、劇中劇ならぬ「特撮中特撮」がありましてね、その映像はさすが日本映画!と唸るばかり。

ただなぁ、テロリスト側がダメだったので、映画としてはちょっと残念な仕上がり。
一味の中にいた水谷豊だけが救いでした。「傷だらけの天使」の時期だもんな、チンピラと死が実に似合う。

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「新幹線大爆破」(1975年)。こちらは犯人側が、言葉は正しくないけど“魅力的”に描かれている。何しろ高倉健だもの。主役と言ってもいいほどの存在感。すごすぎる。

ストーリーそのものはありがちな「時速80kmを下回ると新幹線爆発しちゃうからね、身代金よろしく」なのですが、そこに漂う緊迫感は特筆モノ。
練りに練られた犯罪計画、はたして身代金の受け渡しはどうなるのか、一方限りなく安全性を確保してあるがゆえの問題を抱えながら徐々に終点に近づく新幹線。あーどきどきしちゃうよー。

国鉄側と警察の思惑。犯人側との駆け引き。
それぞれに重厚な役者さんが配され、物語に厚みを持たせる。

特に新幹線運転指令室トップの宇津井健。いやいやカッコよすぎでしょ。その凜とした姿たるや!
ちなみに、このときの宇津井さん、現在の三浦友和に似てるなーと思ったり。百恵ちゃんつながり(^^;

パニックムービーとしてだけでなく、人間ドラマそのものが実に重厚。いやいや抜群におもしろかった!!

・・・それはそうと、携帯電話がない時代のほうがサスペンスは盛り上がる気がしたよ。うん。

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