※以下、なんか文句言ってるような感じになってますが、そうではなくて「銀メダル銅メダルという結果だったけど、すっげーもん見た!いやーオリンピック楽しい!」という話をグダグダ書いてるだけです。
前も似たようなことを書いた記憶がありますが、改めて。
2月14日、日本はメダルラッシュに沸きました。
が、残念ながら「金メダル」というやつには届きませんでした。
それが?
そしてそれが成し遂げられれば、無責任に見ているこちらも当然うれしい。
でも取れないこともあります。そこに価値はないのでしょうか。そんなわけないでしょ。
仮に自分史上最高のパフォーマンスでも頂点には届かないことは当然ある。むしろそちらのほうが多い。順位とは非情なものでもある。だからこそ可能なかぎりフラットな条件で戦うべきだと思うのですが、それはまた別のお話。
でも、そこで戦えたこと。戦いきれたこと。そこに何がしかの結果がついてきているのであれば、無責任に応援しているこちらとしては、それを讃える以外の何があるのかと。
もっと言えば、あの場に出場すること自体がとんでもない成果であるはずです。だから「出場おめでとう」って言うんでしょ。
ご参考リンク→「入賞を讃えたい」文・萩原智子
そんな中のトップオブトップ同士の激しくも美しい戦い。
確かに日本選手は金メダルではなかったけど、そこにいたのは決して「敗者」ではなく、「強者」であったと思うのです。
試合後の選手の表情やインタビューを見てて、さらにその思いを強くしました。
スノーボード男子ハーフパイプ。
史上最高レベルの連続ダブルコーク1440をきれいに決めてみせた平野歩夢。同じ技を繰り出しさらに上書きしていったショーン・ホワイト。
互いに「アユムがいたから」「ショーンの存在が」とリスペクトしながらこの場に立った両選手。「悔しいけれどできることはやった」と語る平野は実に晴れやかで納得の表情だったように思えました。
いつまでもオトナになりきれないショーン(地上に降り立った神)に比べて、平野(地球に降り立った宇宙人)はこの4年でなんと成長したんだろうと(^^;
ノルディック複合NH/10km。
渡部暁斗は穏やかともとれる表情で言いました。「誰も前に行きたがらないコンディションの中で、僕とフレンツェルが交代で引っ張って」と。ランキング1位渡部と前回大会金メダリストエリック・フレンツェルの、King of Skiを巡る争い。実にフェアで力強くギリギリの戦いでした。残り1kmを切ってその2人のマッチレースになったというのは象徴的なことだったと。結果は「完敗でした」、そう言う渡部の表情がなんか楽しそうだったと思うんです。LHのレースがまだ残ってるから。もう1回こういうレースができるから――そういう顔に見えてしょうがないんです。
このレースについてスタジオ解説の阿部雅司(リレハンメルの団体金メダリスト)は「ズルくないレース」と評しました。実に的確な言葉だと思います。
スピードスケート女子1000m。
高木美帆のタイムは低地における自己ベストでした。ゴールして(その時点での)2位であることを確認してちょっと悔しそうな表情を見せた後、タイムを見て渾身のガッツポーズ。
それは小平奈緒も同じ。メダル確定後のふたりのハイタッチがすべてを物語ってます。納得と喜びと、そして同時に次のレースにそれぞれ向かう希望でもあるように思うのです。
フレンツェルvs渡部、ショーンvs平野。オランダ勢vs小平・高木。
— 144factory (@144factory) 2018年2月14日
トップオブトップの戦い。
結果云々じゃなくて、これぞオリンピック!
いやーたのしー!!#平昌五輪
だからこそ、金メダルは奇跡的なことでもあるのです。だからこそ、重いのです。
だからこそ、もし獲得する瞬間を見ることができたら、無責任に全身全霊で喜びたいと思うのです。
* * *
スマイルジャパンの五輪初勝利、そしてカーリングの女子・男子とも白星スタートおめでとう!
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