2017年10月19日木曜日

THIS IS URAWA。

雨が降り始めた埼玉スタジアムに、高らかに凱歌が響き渡る。

AFC Champions League 2017 Semi-Finals 2nd Leg
Urawa Red Diamonds 1-0 Shanghai SIPG FC
aggregate score:○URA 2-1 SHA

えーっと、これは事実上の「東アジアチャンピオン」ってことですよね(^^;

とにもかくにも10年ぶりの決勝。うれしいよぉぉぉぉ(T^T)


立ち上がり最低でも1点が必要な上海上港は前からプレッシャーを掛けてくる。だけどなんとかかいくぐればチャンスは生まれそうで、まずは15分間何とか凌いでくれと思ってた。
そして12分、CKから先制。これ以上ない展開で経過していく――リードしてから時計が進まないこと進まないこと(^^;

失点を避けたい浦和の守備は実にコンパクト。上から見てても中盤にスペースがないのがよくわかる。先週末の神戸戦で見られたものが、さらにブラッシュアップされてる。こういう成長が見られるのってウレシイ。

その中心にいたのが長澤。
運動量、ボールを奪う技術、そこからの推進力。ネット上で「無双」という言葉を見たけど、まさしく。彼を中心にビルドアップも実にスムーズで――ところどころでミシャさん的コンビネーションも交えて。
この大一番で彼を使った堀さんと、期待に応えた長澤。どっちもGOOD JOB!!! スタメン見て心配しちゃってごめんなさい。

ただ、どんなに組織的ないい守備をしてても一発で破壊してしまえるだけのタレントがSIPGの前線にはいる。が、フッキには槙野が徹底マークで仕事をさせない。
守備専任、1対1、そういう条件なら、やはり日本でトップレベルのディフェンダーだね。

・・・というほど冷静には見れてないわけですよ。余裕もないですよ。だから叫び、手を叩き、そして祈る。

後半。サポーターは「威風堂々」。

ラファと興梠を中心にいくつかカウンターのチャンスが。決められれば・・・という展開が続く。
そのラファの疲労の色が濃くなった。ズラタンとの交代。これが大当たり!

時間が押し迫ってくると、どうしても「蹴り返す」ことが多くなってしまう。そのときに競れたり収めたりするズラの存在は大きい。
縦への運動量の面は、やはり交代で入った梅崎が存在感を示す。

SIPGが苛立つ。

ついにはドロップボールを返さずにそのまま持ち上がるという“マナー違反”まで。
まあ殴られて追い掛け回されるのに比べたらなんてことないけど(毒)、その一連の流れでマウリシオがイエローもらって、決勝1stレグがサスペンション(たぶん)とかせつなすぎる。

冷静にゲームをコントロールし、長い長い4分間のアディショナルタイムが終わってタイムアップ。
ゴール裏は誰彼かまわずハイタッチ。そして選手とともに「We are DIAMONDS」を歌う。
ああ、雨、降ってきてたんだね。気づいてなかった(^^;

さあ、いよいよ決勝。まず大変なのはチケット争奪戦だな。

*  *  *

埼スタに向かう南北線の座席で本読んでたら、僕の目の前に立った青年が、自分の胸のレッズのエンブレムをやたらアピールしてきた。次に僕の着てる服のエンブレムを指差してきた。特に言葉も発してなかったので、「なんかヤバイのに絡まれたかな?」と思ったら(失礼)、どうも日本語がしゃべれないみたいで。
なんかごにょごにょ言ってるのを一生懸命聞いてみると「しゃんはいしんふぁ」と言ってるみたい。ああ、上海申花か――中国人なのね。上海申花と今日の相手の上海上港は仲悪いってのは知ってた。1stレグから、申花は浦和の応援してくれてたみたいだし(^^;

すると翻訳アプリを起動した画面を僕に突きつけてきた。見ると「スタジアムまで連れて行ってくれませんか」と。まあ別にかまわんよ、とサムアップしてあげた。で、そのまま読書に戻ろうとしたんだけど、彼、なんかうれしかったみたいで、僕の顔と文庫本の間に何度も何度もスマホを差し込んできて・・・若干迷惑ですぅ(苦笑)。が、まあレプリカも着用して浦和の応援をしようということでしょうから、無下にもできずお相手をしてあげることに。

日本語はからきしダメ。英語もダメ。頼りになるのはスマホのみ。

上海申花のサポーターで、浦和のフットボール文化に憧れて初来日。友達の兄が「酒屋」(たぶん居酒屋のことだろう)を開いたのでそれを頼ってきた、と。
上海上港が嫌いなので浦和の応援をしたい。
中国リーグは外国人ばかりでつまらない。サッカーと政治は別だ、とかとか。

翻訳アプリの精度はよくわからんが、大雑把な意味は通じる。が、スポーツと政治の話となると、翻訳アプリ経由で軽々しく口にしないほうがいいかと思ったので、「簡単には答えられないよ」と伝えておいた(僕はGoogle先生利用)。

駅からスタジアムへの道すがら、上海上港サポを見つけては絡みに行ったり、「F●●● SIPG!」とか歌うもんだから、それは全力でたしなめた。浦和のレプリカ着てるし、それは要らないテンションだからね。

南広場で記念写真を撮ってあげて、ビン・カン持込禁止とか喫煙所の場所とかなんとか伝えて、ゲートの前まで送り届けた。
REDS WONDERLANDを堪能してくれてたらいいのだけど。

あ、そういえば電車の中で自撮ツーショット撮られたんだった。中国ツイッター(なんて言うんだっけ?)に公開されてたりして。いやだわ~。

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