2017年8月10日木曜日

武曲。

武曲【むこく】北斗七星の中の二連星。

数年越しの自分的課題図書、藤沢周「武曲」を読む。
冒頭は中扉裏に書かれた文言だけど、これほどまでにしっくるくる熟語もなかなかないんじゃないだろうか、と読後思う。

武。剣の道に生きることができず、その道を見失いつつある男。輝きが減退していく星。
曲。MCを目指してリリックを書く高校生。剣に出会い、その才が開く。輝き始める星。
2つの星が交差しながら明滅する――。

何がすごいかって、その「言葉」群。ラッパーの紡ぐリリック。剣道において語り継がれる言葉。
ともに実に文学的で、怒涛のように押し寄せてくる。著者の凄味みたいなものも強く感じる(「プロってすげぇ」って感じ)。

その言葉によって描かれる剣士の対峙、さらにはアルコール依存症の心象風景。ホントにすごい、としか言いようがない。

読んでる頭の中にまさしく星が、そして宇宙が浮かぶんだ。イメージとしては、「リンかけ」の見開きページで「ギャラクティカマグナムっ!」っていうシーンの背景みたいな。え?伝わらない?(笑)

文字量(難しい漢字ともいう)が多すぎて読むの大変だったけど(笑)、そのぶん読み応えというか迫力ある一冊でした。はい。
特に剣道経験者には読んでほしいなぁ。ちなみにワタクシ、小学生のとき剣道習ってました。

ところでこの小説、映画化されてます。そのことをすっかり忘れて読んでたんですが、ふと綾野剛をイメージしました。キャスト、正解な気がします(^^;

*  *  *

そのほか最近読んだのは、青柳碧人「浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ」。てへ。
夏休みは本を読む時間、取りたいなぁ。

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