2017年8月21日月曜日

仕事の流儀。

「ちょっとやってくれないかな、友達でしょ」

デザイナーとかイラストレーターとか美容師とか、そういう生業の人の周辺でよく聞く話だ。

信頼をしてもらっているという前提があるのはありがたいことかもしれないけど、「友達だから」というのは入口でしかなくて、そこから先の「仕事」は別問題なの。

ごっちゃにしちゃダメ。

失礼な言い方だけど、“マトモ”な人はそこ――アイディアや技術といった無形のもの――に対価が発生することを知っている。
「友達だからタダでやってよ」とかありえないんですよ。

「いいじゃん、お金かかるわけじゃないんだし」

は?それを身につけるための経験や努力や時間、もちろんお金もかかってるんです。アウトプットするにはそれらが必要なんです。それがコストです。
だいたいそういうことを言い出す人は「友達」ではなくて「ただの知人」だったりする(^^;

弁護士さんに「友達なんだから相談に乗ってよ」とか、お医者さんに「友達なんだから注射してよ」とか言わないような気がするんだよなぁ。「センセイ」ってことなのかなぁ。

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僕自身は今はデザイナーとしての仕事はしていない。だからプロじゃない。以前は仕事としてやってた時期はあるけど。
だから明確に「カネ」と言うのはちょっと難しかったりもするんだけどね。

相手のために自ら進んでやりたいと思うことはぜひやりたいと思うし、自分が“当事者”のひとりであると思えることであれば、まあ見返りは求めない。

でもね、逆に当事者感の薄いものについては「ちょっと考えさせてもらいます」なんだよな。相手との距離の問題じゃない。

特に「いいじゃん」と簡単に言う相手に対しては、ちゃんと求めるようにしたい。そうするべきだと今は思っている。

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