目黒区緑が丘。僕はその昔、この町に住んでいた。そこに今、ミシュランガイドに掲載されたらーめん屋がある。
その名も「中華蕎麦 三藤 -mitsufuji-」――近所どころか住んでたとこの隣のブロックだ(^^;
でも知ってるから入れます(笑)。がらがらっ。
「いらっしゃいませ。こちらでお待ちください」と待ち人用長椅子に誘導される。4番目に座って店の中をキョロキョロ。
内装は木を中心に茶・黒にまとめられ、カウンターのみ9席。席と席の間は広くて、完全に和食の店の佇まい。なんだか時間すら穏やかに流れているような気さえする。
席が空きそうなタイミングで注文を聞かれる。トップメニューの「醤油」(800円也)の「味玉付き」(200円也)を。薬味野菜付きというのも気になったけど、まずはスタンダードでいいでしょう。ちなみに昼と夜とで値段もメニューも違うらしい。
実際問題夜の部は和な一品料理とか出してるそうですけど。
「こちらへどうぞ」、と案内されたカウンターには、紙ナプキンと割り箸がきちんとセットされてる。うーむ、やっぱり和食屋だ(^^;
さて白く深めの器で登場した一杯、これが実にシンプル。麺とスープ以外には、小ぶりのチャーシュー(豚・鶏各2枚)とかいわれ、のみ。味玉は別皿です。
せっかく別皿にしていただきましたが、まずは玉子を器に投入して温めつつ、いただきまーす。
まずはスープ、金属製のレンゲですくったときの美しさったら!
キラッキラ輝いているかのような醤油の色。食べる前から「こりゃ絶対うまい」と確信できる。
小豆島産の天然醸造醤油を使ったというスープは、上品かつ鮮烈(一生懸命に単語を探したけど、こういう陳腐な表現しか浮かばなかった)。旨味が重層的に伝わってきて、そのどれもが主張しすぎるわけでなく、全体として「ああうめぇ」と唸るのみ(^^;
麺は細めのちょっと平打ち麺、あんまり経験ないかも。「ぷっ」と噛み切れるような食感が楽しい。稲庭うどんを想像したけど・・・・違うな(汗)。
そしてスープとの絡みも実にちょうどいい。
うん、これなら具材や薬味がなくても十分だ。
と言いつつ、味玉もチャーシューもいい(^^;
味玉はバランスを崩さない程度に味付けされた(おそらく)塩味。黄身は完全な半熟だ。200円の価値はあり、ということにしておこう。
チャーシューは特に豚のほうが好み。柔らかさと噛み応えと味わいが共存している。
全体的にワクワクするような一杯。無我夢中で完食完飲。
レジで「ごちそうさまでした。おいしかったです」と伝えて外に出ると、店外にも10人ほどの行列が。グッドタイミングと心の中で叫ぶ。
東急大井町線緑が丘駅、改札前の道(中根小通り)を右(都立大学駅方向)へ400mほど、六差路の信号を左手前側に曲がったすぐ右側。
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