2014年10月31日金曜日

勇気を出してはじめての。~scene1 決断前夜~

声高に言うことでもありませんが、僕の髪は決して多いとは言い切れない状態です(←少し遠回し)。
まあ10代から気になってたわけで、よく粘ってるほう(爆)ではないかと。現状は「気にはなるが、気にしてない」という感じ。
その長いキャリア(笑)の中で、たどり着いた解が「短髪」。要は「少ないんだか短いんだかよくわかんない」という錯覚を利用するわけです。長髪にして隠し通せないことのほうが「あの人って・・こそこそひそひそ」の格好のターゲット。この潔さこそがすべて。

そんなほぼほぼBOSEのこのワタクシ、いわゆる美容院で切ってます(太字強調)。しかもおしゃれだと言われる素敵な街のお店で。

ボーズ頭にはボーズ頭なりのこだわりがあるんだよ、ということも含め、床屋じゃないということが「あらこの人、どおりでおしゃれだと思ったわ」という勘違いをも誘発させたいと考えているわけです。「そんなんで騙されるワケないじゃんww」とか言わないの、そこ。

要は、見栄ってやつですな。何せホイチョイの「見栄講座」の世代ですからー(^^;

というものの、頻繁に店を変えるとか評判を聞きつけて有名店に行ってみるとか、そんなことは全然なくって、20代の半ばからずーーーっと同じ美容師さん(最近はスタイリストって言うんですか?)に頼んでました。

ン十年の時間を費やし2人して僕に似合うボーズ頭を追い求めてきた・・・というかまあ「いつもの」ですんでしまう気楽さと、別の人に頼む勇気がなかったということなのですが。


でこないだ予約の電話をしたら、「そこ埋まってるんですよー」って。
確かに最近希望の時間帯の予約が取れることがなかなかない。人気なんかな。
かといって、スケジュール的に無理するのもいやだし、中途半端な時間に予約を入れて結局「1日がそれで終わってしまう」のもしのびない。

・・・心の奥の悪魔が囁く。「トコヤニイケバイイジャナイカ」

どういう髪型にしたいのか、具体的なイメージは長年の経験から言葉にできる。ならば「いつもの」である必要はない。しかもそんなに複雑な髪型じゃない(笑)から、通常の実力を備えた技術者であれば問題なかろう。

そして何より、少ないおこづかいいをやりくりしている身にとっては、美容院のカットはそれなりのお値段。ホッピー換算で何杯分だろう。
巷には「1000えん」と書かれた看板がそこここにあふれてるじゃないか。

長年お世話になってきた美容師さんの顔とハサミの音が脳裏をよぎる。「・・ウラギリモノ」

だが悪魔の囁きは、次第に大きな「声」となって僕の中で響いている。(つづく

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