久しぶりに警察小説を読んでいる。
ジャケ買いならぬPOP買い。「当店のオススメ」「文庫書き下ろし」と書かれたPOPがなんとなく気になって軽い気持ちで買ってみた。
シリーズ完結編が発売になったから、宣伝ってことのようです。
沢村鐵「フェイスレス-警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結-」。
特におもしろいぞーとかワクワクするぜーとか、読みながらそんなことを思ったわけではない。だけど、朝の通勤電車で3度も乗り過ごしそうになった事実がそこにはある。
サブタイトルから想像されるような「土曜ワイド的下町事件簿」ではぜんぜんない。
最狂のテロリストと工作員、サイバー犯罪と連続爆弾事件、女性刑事の過去と闇、本質の見えない謎の男、本音を語らない家族、後手に回る警察組織、所轄と本庁、公安と刑事部、警察庁と警視庁、上層部の権力闘争、疾走する覆面パトカー、そしてハイテク兵器、信頼と裏切り・・・。
枚挙に暇がないとはこのことですか。ありとあらゆる「警察小説的要素」がてんこ盛り。そのあたりが少し乱雑かも?
徐々に読むスピードも上がってくる。けっこう分厚いのに、気にならない。
本文から目を離した瞬間に心拍数が上がっているのに気づく感じ。わかってもらえるかなぁ?
ああ、そういえばPOPには「イッキ読み確実!」とも書いてあったな。書店員さんの気持ちはワカルー。
でも事件の真相が明らかになるところでちょっと読者(ワタシのこと)大混乱。落ち着け落ち着け・・20ページほど戻って読み直し・・・イッキ読みではないですな(汗)。そうか、三すくみだったのか!正直少々しんどかったわ~。
シリーズは全部で4冊。読み終わってもやっぱり、おもしろいぞーとかワクワクするぜーとか、自信を持って言える感じではないんだが(^^;
おもしろいと言い切れないくせに一生懸命読んでしまう謎小説(笑)。
でも残り3冊も読むことになるんでしょう。だって、事件はまだ終わっていない。
うわっ、2冊目は冒頭からSATも出てくるのか。ますますてんこ盛り度アップ。
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