サツマイモの「紅あずま」とは何の関係もありませんっ!
「サクリファイス」「エデン」「サヴァイヴ」と来た近藤史恵の自転車ロードレースのシリーズ第4弾「キアズマ」。図書館で借りて単行本で。出版から1年以上経っちゃってた(^^;
さすがにタイトルひねりすぎな気がするぞ。
これまでのプロロードレースチームではなく、大学の自転車部が舞台。
その分、レースの描写は簡素だし、闇の部分も少ない、いわゆる青春スポーツ小説と言ってもいいかもしれない(ミステリの要素はない)。
ただそこは “シリーズ” と銘打たれた作品、このスポーツの持つケガや死の匂いは鮮明だし、「誰かのために走るアシスト」と「誰かの思いを負って走るエース」という主題はもちろん継続的に表現されている。
プロスポーツに比べると学生スポーツは「軽い」。文章にもそれは表れている。
前作に比べれば読みやすくて、とっつきはいいだろうな。大きなつながりもないので、ここから読み始めても大丈夫。
0 件のコメント:
コメントを投稿