あれ?小百合さんって柴田恭兵よりもだいぶ年上だよな。すげえな・・・いや、一番の感想がそれってわけではないですが、小百合さんの若さのインパクトは相当にあります。
むしろもう少し老けメイクをしてもらったほうがリアリティが(^^;
というわけで、今回今さらながらに見てみた映画は「北のカナリアたち」です。
やっぱり湊かなえ作品は怖い。怖いという表現がいいかどうかわからないけど、震えが来るような重さは、いつものように「ある」。その重さを登場人物全員に背負わせるのだから性質が悪い(いや、いい意味で)。
時間軸が現在と20年前を往復するのと、同じ時間を複数の目線で追うから、原作よりももしかしたら映像のほうが理解はしやすいかもしれないなぁ。
まあ原作は読んでないわけですが(大汗)。
象徴的に描かれる北の地の厳しすぎる冬、雪を踏みしめるきゅっという音。そして穏やかに流れる時間とカナリアたちの悲しくも美しい声。その歌を忘れたカナリア。
それらの意味がラストには十分に伝わってくるものがあって、当然のようにぐっと来たのでありました。
基本1対1の会話が中心なので、役者に求められるレベルは高いのだと思う。が、若手チームの6人、さすがです。
・・・でもやっぱり「うーん」と思う。おそらくは “事件” 前後の吉永さんの感情の揺れと移ろい(大人の事情)についての描写があまりに少なかったことと、20年間という時間が彼女の周辺だけ止まっていた(つまり見た目)せいだと思う。
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