2023年6月9日金曜日

大さんぽ。[そのさん]

[そのに]からのつづき)

文句言うことでもない気がするけれど、普通に天気予報見てたら朝の時点で警報が解除されてないなんてのは火を見るよりも明らか。
その上で、自分たち(主催者)ができるかどうか考える、じゃなくて、判断は「参加者がどうか」というのを基準にすべきなのよ。とすれば当日朝5時に判断じゃなくて、前日に判断しなきゃならないのは自明でしょうに。交通機関のこと、遠方から参加の方々・・・判断遅すぎるわ、A日新聞!!(結局文句言ってる)

はい。台風2号の影響で大会は中止になりました。

“※募集時にもお断りしておりました通り、大会参加費の返金はいたしません

はいはい。2大会連続でエントリーフィーがぁ(号泣)

ただ天候が昼から回復するのもまた明らかで。
あくまで個人的理由だけど「60周年記念事業」だからね、このタイミングでやらないと自分の中での意味がない。だから大会云々関係なく、雨が上がったら歩こう。
SNSを見てると同じように個人的にスタートしようという参加者がたくさんいることも決断の助けになった。ひとりエクストリームである。

準備した荷物を携えて、平常ダイヤに戻った東海道線に乗って小田原へ。


【11:45 Start小田原城址公園】

スタート地点には“お仲間”の姿もちらほらと。でもおひとりさまは僕だけかな(悲)。

さあ行ってみますか!とにかく「一歩ずつ前へ」。


イメージしてたのは、「前半元気に、後半粘って、ラストは根性」。
元気に行きたい前半、おおよそ行程の半分にあたる54キロ地点の第3チェックポイントが肝かなと思ってた。距離的にも未体験ゾーンに入ってるし、しかも遊行寺・権太坂という箱根駅伝でもおなじみの難所越えもある。

13:20、箱根駅伝おなじみの二宮の坂を上る(本名は押切坂)。

二宮(沿道の応援にフリーザ様がいることでも有名w)

この箱根駅伝の7区に相当する区間は、旧東海道さんぽで逆向きとはいえ一度歩いているので(→旧東海道をゆく[][])、あまり目新しいものはない、というかずいぶん前のことなので「懐かしい」かな。ここまで肉体的には順調そのもの。

大磯駅前で国道1号線から外れ、14:40、国道134号線に入る。エナジーゼリーを補給。
頭の中を流れている音楽は「仕掛けろ浦和」のチャントと「匂艶 THE NIGHT CLUB」(←サザンが出てくるところが単純な私)。

箱根駅伝 平塚中継所付近(7→8区)

箱根駅伝の平塚中継所をすぎ、花水川を渡り、そして15:20、平塚の海岸に出る。ベルマーレの名を冠した海岸だ。台風の影響は大きいのだろうか、整備されているはずの海岸の遊歩道にビーチの砂が積もっていてことのほか歩きづらい


【15:25 CP1平塚しおかぜ広場 22km】


到着時刻をスマホのスプレッドシート(速度が自動計算されるように計算式入れておいた)に入力して驚いた。ここまで時速6キロで歩いてる。これは未体験の速度だ。信号が少なかったこともあるんだろうが、自分の中では5キロをイメージしてたので・・・テンション上がりすぎなのかしら。でもまあさほど疲れてもいないので深くは考えないことにする

湘南大橋で相模川を渡り、茅ヶ崎に入る。脳内ミュージックは「HOTEL PACIFIC」と「チャコの海岸物語」(直球すぎるだろ俺)。
そして再びの海岸線に。平塚海岸よりもさらに砂の量が多い。足が取られることが増えた。これはちょいとつらいなぁ。

茅ヶ崎サザンC(ど真ん中に烏帽子岩が映ってる、はず)

16:35、「江ノ島まで6km」という表示を確認。ずーっと目には見えてる江ノ島だけれど、ぜんぜん近づかないことにメンタルが少しずつ削られていくようで。
♪江ノ島が見えてきた 俺の家は遠い・・・

台風の影響なのか、海岸線は東風が強い。つまりアゲインスト。
足元の砂に加えて風との戦いも始まってくる。きついなぁ。
でも、がんばって男女2人組の「お仲間」を勢いよく追い越す。だって手を繋いで歩いてんだぜ。カチン(笑)。

ところで台風一過の高い波の海は、多くのサーファーさんたちを呼び寄せてた。彼らが乗ってくる自転車がいちいち錆びてるのが、なんかすっげぇカッコイイなって思ったり。
あと上半身裸でランニングしてる人たち、なんでみんなバキバキのカラダなのよ。見せびらかすにしても人数多すぎだろ(笑)。

時計を確認する。すっかり夕方じゃないか。明るいうちになんとか海岸線を抜けたい。


【17:16 CP2湘南海岸公園 33km】


ほとんどが海岸線だったCP1からCP2の区間も時速6キロ弱が出てる。さすがに速すぎんか?
ここで初めて腰かけて休憩する。靴を脱いで砂を払う。バンドエイド「マメ・靴ずれブロック」こうかはばつぐん!でノートラブルだけど、やはり砂ロードの影響かふくらはぎあたりに余計な疲れが出てるような気がしている。足使っちゃった、という感じ。
甘いものが欲しい、ということであんバターのコッペパンをむしゃむしゃと半分食す。

5分ほど休んでからリスタート。
えのすいの横でようやく海岸線を離れ、「だいぶ前にピザ食べたお店はなくなっちゃってるなー」などとぼーっと考えながら、江ノ島駅から藤沢駅方向へ進んでいく。
このあたりのコンビニ、トイレ開放してないのよね。ゴミ箱は店内にすら設置してないところも。まあそういうこともあるだろうな、といろいろ想像する。

18:00、住所表示は片瀬。ふと「まだ1/3か」と重い現実に直面し、足取りが重くなったような・・・このあたりでしきりにストレッチをするお仲間を見かけた。

空はかなり暗くなってきた(なのでこのあたりから写真が極端に少なくなりますです)。藤沢橋を右折して再び東海道、そして遊行寺の坂に入っていく。

遊行寺の坂

たぶん元気な状態ならばこの急坂も問題はないはず。ただ一気に疲労感が出てきた中でのこの坂は本気でキツい。前傾姿勢で歩幅は小さく、少しずつ少しずつ上っていく。
ここをバリバリ上ってく箱根駅伝8区の選手、これからもっとリスペクトしないとだな。

18:45、ようやく遊行寺の坂をクリア。ただその先に松並木があって、歩道が極端にアップダウンするエリアがある。これがダメージを増大させる。特に下りがキツくなってきたぞ

19:20、原宿交差点近くのコンビニ前の駐車場で着替え。すいません、店先で上半身裸になっちゃって(陳謝)。汗ばんだアンダーシャツを交換、長袖のコンプレッションへ。気温はそんなに高くなかった印象だけど、汗はしっかりかいてた。
なのでコンプレッションシャツが張り付いちゃって着るのに難儀したよぉ。

19:30、空に丸い月が昇る。いよいよ本格的にナイトセッションが始まる。

環状3号入口を越える工事中の歩道橋から(高い暗い怖い)

[そのよん]へつづく。


いち][ に <[さん]>よん][ ご 


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