2021年6月14日月曜日

囚われた翻訳家。

今回今さらながらに見てみた映画は「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」です。


ベストセラーの続編を世界同時発売するために、9人の翻訳家がシェルターに隔離されて翻訳作業に取り組むことに。という翻訳・出版のやり方は実際にダ・ヴィンチ・コードシリーズ「インフェルノ」であったそうです。ふーん。
だが隔離によって最大限注意をしていたはずの、原稿の冒頭10ページが流出してしまう。この9人以外には知り得ない原稿、カネを出さねばさらに続きを流出させるという犯人からの通達・・・出版社社長による犯人探しが始まる――。

というサスペンス・ミステリーです。
ちなみに、原著がフランス語で、1.英語、2.スペイン語、3.ポルトガル語、4.イタリア語、5.ギリシャ語、6.ドイツ語、7.デンマーク語、8、ロシア語(←「悲しみの報酬」のボンドガール)、9.中国語、の9人です。日本語が入ってなかったのがちょっと残念ですが、意外なところで日本活躍(ナイショ)。

やはり気になるのはその流出の手口。
ネットが使えない中どうやって・・・あーそうかーそういうことかーーーー!って思ったらそれ自体がミスリード(@_@)
ミスリードさせるあれこれはたくさん仕込まれてる。その意味ではタイトルそのものが(^^;

本当にミステリー小説を読んでる感覚でもある。

ネタバラシをしながら騙されていく、という感じなのよ。
犯人探しも含めて、3回ぐらい「ヤラレタ」です(^^;

悲しい結末ではあるものの、きちんと悪い奴が悪い奴として裁かれるラストの爽快感も含め、緊迫感たっぷりの、想像とまったく違う展開を楽しめる一本でした。

文学にかぎらず、文化って人に必要なものなんだよね。きっと。
だからそれに付け込んで悪い奴も現れる。


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