久しぶりにテレビドラマのことを書いてみようかと思う。
待たされて待たされてようやく始まった「ハケン」や「半沢」を見ててもちっともピンと来ない。
シーズン1は毎週楽しみにしてたのになんでだろう、とずっと考えてた。
もちろん「半沢」なんかは原作がすでに古すぎて時代に合ってないという一面もあるし、見せられてるのが歌舞伎役者のただの顔芸でしかないとか、そういう思いはある。
コント番組として見るならアリかもしれないけど、だとすれば重すぎる。
それで思いついたのが、何よりもリアルじゃないってことだ。たぶん。
「今のお仕事社会」を舞台としているのなら、たとえばなんで誰もマスクしてないの(←)。
自分が生きている世界と、あまりにリアルが違い過ぎる。
そりゃもちろん事情があることはわかる。わかるんだけど何か遠すぎて。
マスクしてると演技が伝わらないという話もあるだろう。でも僕たちはリアルの世界ではその状態でコミュニケーションを取ってるんでね。
* * *
一方でリアルに寄せたものとして、“リモートドラマ”なるものもいくつか見てみた。
最初に作られた(かと思う)NHKの数作は、試行錯誤な点も含めてものすごく好意的な印象を持った。
それぞれなるほどそう来るかってね。
この週末に放送された日テレのホラーサスペンス「リモートで~される」ってのも見た。
犯人当てとしてはまあギリ良しとしましょうか(わりと簡単にわかった)、と思ったんですが、『犯人ははたしてどうやって、そして共犯者は。続きはhuluで』って出てきてアホかと思いましたわ。
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それから、NHKの「不要不急の銀河」。かなりおもしろかった。
このご時世にドラマを作る意味は、方法は、というドキュメンタリーと、それによって制作された、三密の象徴みたいなスナックを舞台にしたドラマの2部構成。銀河ってのはスナックの店名ね。
ドキュメンタリー部分は置いといて、ドラマ部分はなかなか辛辣というか、恐ろしいセリフもありつつ、例の自粛警察も登場し、楽しみつつも否が応でも“自粛”という意味を考えさせられた。
・・・考えた。
それでも、「楽しけりゃ」みたいなことはどこにもない。それが僕、自らの結論。
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