2020年7月21日火曜日

星の彼方へ。

今回今さらながらに見てみた映画は「アド・アストラ」です。調べてみたら「星の彼方へ」(to the stars)みたいな意味合いで、夢をつかもう的な格言にも使われている言葉なんだそうです。ほう。

キャッチコピーが「必ず、見つけ出す」で、息子宇宙飛行士が宇宙の彼方に取り残された父親宇宙飛行士を探しに行く映画だ、というぐらいの事前情報は持ってました。
ただ、それが感動の再会みたいな話ではなくて、「お前の親父のせいで地球滅亡しそうだからな、なんとかせい」って話だったのがちょっと意外な感じはしました(^^;

とにかく静か。それが第一印象。

宇宙には音がない、というのをことさらに強調するように音楽も大きくは流れないし、観客を驚かせるような展開も少ない。
それがことさらに宇宙での孤独感を強調するのです。その孤独の中で、息子宇宙飛行士はひたすらに自分と向き合う羽目になるわけです。

そう、この映画は息子宇宙飛行士の自分探しの旅、そのものだと。

確かに、やんちゃでもなくカッコつけてるわけでもなく、押さえた押さえた演技(そういう役柄だが)をするブラッド・ピットはなるほどいいなぁとは思ったし、正面からの顔のアップの多い中で、彼の瞳の碧さが実に象徴的(=地球っぽさ:ネタバレ)で、悪くないとは思ったんですけどね、僕、この「自分探し」ってやつがそもそもあんまり・・(苦笑)。

新しい宇宙SF映画のわりには科学的にあれはどうなんだ?と思うところもあったし、つまりその・・・広大で壮大で静かで・・・眠い(失敬)。

少なくともエキサイティングでエンタメな宇宙の旅映画ではなかった。


(余談)
世界屈指のアストロノーツである親父のそもそもの目的が知的生命体とのコンタクト。月面が資源獲得競争で紛争状態になってるという時代に「それ?」という気もしないでもなかった。

知的生命体といえば、最近坊主2号がアコギでキリンジの「エイリアンズ」を弾いてる(強引な話題転換)。あれは名曲。なんともいえない静けさがこの映画との共通点??(笑)


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