2025年8月20日水曜日

イカにも怪しい館にて。

東川篤哉「スクイッド荘のさつ じん」を読了。例によって一部伏字。
大好きな「烏賊川市シリーズ」の新作長編、個人的にも文字どおり「待望の」新作である。
前作「探偵さえいなければ」の読後ブログは→こちら


いつもの烏賊川市シリーズよりもなんだか恐ろしいプロローグかしらと思ったものの、よーく考えるとこれまでも事件そのものは恐ろしい事件なのに「文章の軽やかさ」と「人を煙に巻くような筆致」で、感覚として「おもしろい事件」だと思い込まされてきたんだと思い出す。要するに“いかがわしい”
そうだ、これこそが烏賊川市シリーズ!これこそが読みたかったやーつ!!(笑)

少しずつヒント?が提示されて、なんだかわかったような気にはなる。でも、最終的に像は結ばない。まるで鵜飼探偵と同じように。
いや、鵜飼さんはいつでも解決できるよと自信満々なんだけどね(^^;

結局読者としては何の結論も出せずに、ただひたすらに楽しく読み続けてたどり着いた最終章「大団円」で、ぐぬぬぬぬと唸らされる。
なにしろ巻末の解説まで読んで、ようやく「ああ、あれがヒントだったのか」と気づく始末。すいません、読者としてまるで成長してません。
でも、鵜飼探偵も助手の流平くんも、砂川警部も、おなじみの登場人物が「いつものように」いてくれるから、読者であるこちらも「いつものように謎は解けずとも楽しく読める」のではないかな、などと思ったり(ひどい言い訳)。

楽しい読書タイムでした。まだまだ続刊、期待してます。


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