今回今さらながらに見てみた映画は2006年版の「日本沈没」です。
1973年版を見たときにも思いましたが、やっぱり“小松左京天才!!”。設定そのものは最高です。
今作が作られた2006年は、「阪神淡路」後で、「東日本」前。
一方2021年の僕は2011年のことを知っているから、どうも迫って来るものが違うような気がしてたのは確か。
それよりも、この話をラブストーリー中心に描くのは無理があるんじゃなかろうかということ。1973年版の骨太さを考えると、どうにもそこが安っぽく見えてしまうところかなと思う。
この作品の柴咲コウは、どうにもピリっとしてなかったし。
ただ、難民問題に端を発した国際社会の中での日本の位置づけ、あるいは危機に直面したときの日本人の国民性といった着眼点は、石坂浩二や大地真央の好演と相まって考えさせられるものがあった。
旧作へのオマージュもそこここに。
そうそう、草彅剛はさすがの演技でございました。
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