2020年8月13日木曜日

「ジョーカー」って呼んで。

今回今さらながらに見てみた映画は、「ジョーカー」です。夏休みなんでHDDに溜まってるやつを一所懸命に見てまーす。


バットマンの敵役のジョーカー。彼がどのようにゴッサムシティに生まれたのか、その誕生物語です。

とにかくホアキン・フェニックスですよ。すげえ。それ以外言いようがない。

・・・何を書いてもネタバレになっちゃうなぁ(以下要注意)。

現実と妄想の隙間で苦しむ姿、自らの意図とはまったく違う現実と展開。自らの中に生まれてくる狂気と快感と自分なりの真実――。

オープニングとラストシーンで印象的に描かれる、クラウン(ピエロ)が自らの口角を上げるしぐさ。その直後の顔がまったく違う――真にジョーカーが生まれたあの瞬間は、呼吸を忘れるような凄味だったと思う。

ふう。

*  *  *

もう1本、この「ジョーカー」がモチーフとしたと言われる作品、「タクシードライバー」も改めて見てみました。
この映画そのものについてはもはや語るべきことはないだろうが、象徴的に語られる“街のゴミ”、いわゆる上流の人間たち、夜の灯、言いようのない閉塞感。言葉を選んで書けば「こじらせた男」が、報われない現状から逃避するために狂気に飲まれていく。
確かに多くの共通点が感じられる。

そして個人的には、鑑賞にパワーが必要という点も同じだった。ふうふう。


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