2019年6月2日日曜日

危機感、気持ち。大槻レッズの第一歩。

たしかにリーグ戦は4連敗してて、しかも内容も結果も惨敗と言ってもいいようなもので、僕自身もこのブログで采配批判めいたことも書いた。

ただ「辞めさせるべき」とはあまり考えてなかったし、ちょっとしたきっかけで上がってくるだろうなという期待もないではなかった。
猛烈な勝負強さを備えた監督でもあるのだし、先シーズンの天皇杯準決勝・決勝あたりの「空気の作り方」なんて鳥肌ものでもあったし。

それだけにオズワルド・オリヴェイラの解任というのは少々唐突に感じたというのが正直なところ。

ただ、これが5連敗6連敗と続くと手遅れ感は出てくるだろうし、我慢できなくなる人々ももっと多くなるだろうし、クラブとしてもそのノイズを恐れたというのもわからんでもない。
ビッグクラブの宿命、ということもあるのかな。

で大槻さんか。

名医であることは間違いないんだけど、名将である保証はない。
この我慢しきれないビッグクラブの変な犠牲にならないことを祈るばかりである。かつての堀さんのように。

*  *  *

こういう試合はぜひとも現場でサポートしたいのだけど、例によって等々力はソールドアウト。どきどきしながらDAZNの配信を待つ。

先発は予想どおりある程度いじってきた。柴戸を入れて青木と2枚並べることで中盤守備の安定化を図り、興梠の下に武藤とマルティノス。想像してたとおり、ある意味慣れ親しんだ3-4-2-1
左ワイドには宇賀神が戻り、右にはこれまで何度も名前が挙がっていながら使われることのなかった岩武。杉本がベンチに。

立ち上がり、その岩武のボール奪取から一気に崩していきなりゴール!!と思ったら残念ながらオフサイド。
ただ、この一連のプレーで戦うんだという意志は見えたし、大槻さんは短時間ながら「最低限の準備」はしてきたことは見て取れた。

ただそれで「行けるぜ」とはならないのが、王者・川崎様。
速攻・遅攻織り交ぜながら、じわじわじわじわ押し込まれていく・・・。岩武の裏は狙われてたね。結果的に見せ場は立ち上がりだけだったけど、全体には及第点と思う。

ただでさえ素晴らしいコンビネーションがあるのに、なんやねんあのレアンドロダミアンってのは!守備はさぼらないし、強いし速いし高いし。圧倒的じゃないか。

前半こそしっかりとした守備が機能してたが、後半になるとだんだんラインも下がってきて、そして失点。

2019 Meiji Yasuda J1 League #14
川崎 1-1 浦和△


ただ、そこからもチームは必死だった。
次々に交代選手を投入し、そして追加点は許さない。

大槻さんのチームにいつも見えてた「気持ち」。選手に説いたという「危機感」。そういうものがあふれてくる。
戦術もない。ある意味ミシャの燃えカスみたいな戦い方しかまだない。でも最後の最後、ラストプレイ、まさかの西川の「ミシャ式フリック」から、走り切った岩武に代わって投入されてた「アディショナルタイムの決定力が異常に高い」森脇のシュートミスがなぜかゴールに吸い込まれる。

絶叫。テレビ画面に向かって叫んだ。


この勝ち点1ですべてオッケーというわけではもちろんない。気になることだって山積だ。それでも「令和初の勝ち点」は次につながる小さな1歩であると信じたい。

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