2018年7月13日金曜日

雨の日は会えない。晴れた日は君を想う。

ナイトクローラー」をはじめ、ジェイク・ギレンホールの出てる作品は間違いないという個人的な思い込みがあります。というわけで、今回今さらながらに見てみた映画は「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」です。

エリート金融マン(投資銀行みたいなとこかな)のデイヴィス。ある日突然事故で妻を亡くすのだが、それに対して感情が動かない自分に気づく。

自分を見失い、自分の周囲のものを人間関係も含めてすべて“破壊”していくことで、自分を発見しようとする。
一方で、自分の心情を吐露する手紙をしたため、それによって生まれる新しい関係性に突き動かされる衝動もあって。

破壊、発見、そして、最後に認識する自分の心の内とは――。

ちなみに原題は「demolition」、破壊。こちらのほうが直接的ではありますね。
邦題は、メモ魔?であった妻の遺した、小さな小さなメモから取られています。ニュアンス的にはタイトルにするにあたりあざとく改変してあるみたいですが、デイヴィスにとっての「認識」のキーになっているという意味では重要なポイントのひとつだったりもします。


僕個人としては、こういうちょっと考えさせられる映画って得意分野ではないはずなんだけど、不思議とすっと入り込んできた。
デイヴィスみたいなことはたぶん全然しないしできないし「なんやねんこのイカレたセレブは」みたいなことも思うんだけど、どこかでわかる気がしちゃってるんだ。

ラストのどこか夢オチみたいな不安定さもまた、心のどこかで納得してたり。

・・・感想を書くよりも、心の中に留めておきたい、そんな感じの映画でした。(←ならブログ書くな、というツッコミ、お待ちしてますw)

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