♪はぁぁばぁぁらいとがーあさひーにーかわぁるー
・・・ではなくて。
キョンキョンのオススメ第11弾、黒川創「かもめの日」を読了。
そしてその「かもめ」はチェーホフの戯曲からきている、そうな。へぇ。
うーん、俺って教養ないわー。
でもってこのあたりのことが、話の軸のひとつになっているものだから、どうにもこうにも取っ付きが悪い(^^;
物語の中心にあるのはラジオ。どうやら81.3あたりがモデルっぽい。
場所のとしてのラジオ局、それから電波あるいは通信としてのラジオ。ON AIR、つまりそれらが飛ぶ宇宙、空、そして「かもめ」の俯瞰。
その周囲に生きる人々の群像劇であり、そこには意外な関係性があって――。
登場人物のひとり、ラジオドラマの作家のこと。僕とはもちろんレベルはまったく違うけど、文章を生む感覚、重さはよくわかる。
・・
・・・
やはり最初に感じた「取っ付きの悪さ」は最後まで響いてしまった。
なんだかずーっとピンと来なかった。書いてあることが理解できないわけではなくって、それによって感情が起伏しなかった。
簡単に言うと苦手なタイプの小説だった。一番の感想は「で、何?」だったりして(^^;
この小説を、キョンキョンはどう評していたんだろう。改めて「小泉今日子書評集」を開く。
『立ち止まっていた場所から一歩前へ進む登場人物だが、彼らの孤独はきっと解消されない。それでいいのだと思う。私も今、少しだけ孤独を感じている。』――小泉今日子
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