2016年7月4日月曜日

拡散。

ネットワークの向こう側には「悪意」も存在している。僕は子どもたちにそう伝えている。面と向かって話せないことは書くべきではないと。
だけど。

・・
・・・

SNSなどを通じて自身の主義主張を述べることは悪いことじゃない。良い悪いの問題ではなく、好き嫌いの話だ。

だけど、何の気なしにポチッとする「いいね」は、ひとり歩きする。

世の中にはまとめサイトだとか、ニュースメディアと呼ばれるネット上の情報がたんまりあって、それぞれ「商売」だからさまざまな手法をとって拡散させようとしているし、ニュースとしてはかなりバイアスのかかったものも多い。それは新聞やテレビ以上に。

たとえばある政治的活動に関するニュースサイトのある特定記事に「いいね」をしたとしよう。するとあなたの友達のタイムラインには、[あなたがいいねをした記事]として拡散されることになる。自ら積極的にシェアしたわけでもないのに。

あなた自身はその単一記事について本当に「なるほど」と思っただけかもしれない。だけど仮にそのサイトが、バイアスのかかったサイトだったらどうだろう。
あなたの主張ではないのに、[あなたはそういう意見を持った人]としてあなたの友達に認識されてしまうかもしれない。
しかもそれはあなたのすべてではないのに。ほんの一部だというのに。そう思っていないかもしれないのに。

あの意見に賛同した人、というレッテルは、なかなかはがれない。

SNS、特にFacebookはそういうツールだということを再認識したいと思うこのごろなのである。

0 件のコメント: