2015年3月12日木曜日

作文の記憶。

とある本を読んでいて、『・・・あたしもご多分に洩れず・・・』という文章に出くわした。ふと考える。

(あれ?この字で合ってるんだっけ?)

当然合ってるんだけど(さすが大手出版社の校正者だ。ってあたりまえかw)、僕、「ご多聞」や「ご他聞」と誤って使ってるような気がして。なんとなく。

思い出すのは小学校のときの作文。
5年生だった。当時、作文はけっこう得意だという自負はあった。だけどその書き出しのところ、担任の先生に直されたんだ。

「ここは『ゴタブンニモレズ』ってしたらどうだ」

その記憶がわりと鮮明に残っていて、なぜだかときどき思い出す。
この『ゴタブンニモレズ』という言葉自体をそのとき初めて聞いてその語感が新鮮だったからかもしれない。あるいは作文を直されたこと自体にイラっとしたからかな(^^;

実に大人っぽい言い回しだし、小学生っぽくはないなと今でも思う。
その先生がどういう意図でそう言ったのか今では知る由もないけれど、転校生だった僕はそこで波風立てる(?)ことを良しとせず、実に「素直に」作文を書き直した。

なんだかいろいろと「うーん」って思うエピソードだな・・(^^;

でそのとき、先生が教えてくれたのは「たくさんの人からそう聞いてるので私も同じように、という意味だよ」と――あっ。つながった!

オザワ先生、教えてくれた『ご多聞にもれず』は間違いです!

・・・ン十年ぶりに明らかになった真実(笑)。そういえばオザワ先生の本職の科目は音楽でしたね。

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