この胸の高まりを何と表現したらいいだろう。残りページ数が少なくなってきて、「ああもう終わっちゃうよー」なんて思ったもの。
というわけで、樋口明雄「ドッグ・ラン」を読了、しちゃった。
「ミッドナイト・ラン」の続編ではないけど、ちょっと続編ぽくもあり(^^;
あくまで舞台は21世紀の「現在」。だが。
ヨコハマ、貧乏探偵コンビ、ハードボイルド。
爆弾、逃走劇、街の仲間たち、罠、そして過去。
設定はまさに王道すぎる。いや、お約束すぎる、と言ったほうが近いか(^^;
クルマ、バイク、酒、銃、女。
中華街の裏路地、ダンスホール、港の倉庫、米軍跡地。
小道具も大道具も舞台も“これぞ”が並ぶ。
もちろん音楽だって“イイ”のが流れて街の空気を彩る。マル・ウォルドロンの名前が出たシーンでは角川映画の「キャバレー」を思い出した。ああいう空気感もあるね。
てか、僕らの世代で藤竜也の着てた刺繍入りのスウィングトップに憧れなかった男の子はいないはずだ――と思う(^^;(←ネタバレ?)
序盤のサスペンス、終盤のアクション、そしてエンディング(オチ?)。どこを切ってもスピード感満点の痛快活劇!いやー、かっこいいー!楽しかったー!!
「解説」でいろいろ答え合わせができて、それもまた楽しからずや。
そうそう、タイトルの「ドッグ」はね、耳の垂れたジャックラッセルテリア。かわいいっす。走ります。大活躍っす。わん。
僕、「ヨコハマ」に憧憬があるんだと思う。特に夜のヨコハマ。だもんで、いまだに行くと “あがっちゃう” んだよなー。
新横浜とみなとみらいは平気だけど、ハマスタは緊張する(^^;
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