2017年9月25日月曜日

ミクロの捜索隊[第2話 分析班]

第1話からのつづき)

「おなか、痛いですよね?」

いや、さっきも言ったけど、体調悪くないし・・・でもそう断言されるとちょっと痛かった気もしてきた・・・。

「サバ、食べましたよね?」

あ、それは食べてないっす。サンマとコハダとイワシは食べましたけど。光り物、大好きですから、明確に覚えてます(笑)。あ、イワシは4カン食べましたっ。

「そうかー。じゃあ間違いないか。で、どうします?」

どうって?

「今日時間あります?胃カメラ飲んでもらってー、取っちゃいますかね。消化器内科に紹介状書きますね♪」

だからなんで楽しそうなの。
紹介状には[4日前にサバを食べて]と書かれてる。だからぁ、サバは食べてないのっ。

書き上がった紹介状握り締めて、同じ施設内の内科外来の初診受付へ。まわりは予約の人ばっかりみたいだなぁ。待たされそうだなぁ。
てか、胃カメラってやったことないんですけど私。心の準備が。どきどき。どきどき。

しばし待った後、「3番の診察室にお入りくださーい」のアナウンスに導かれて扉を開ける。ベテランの医者がモニターを見つめてる。画面には問診のときと同じレントゲン画像。

「これだよなー。間違いないよなー」
「いやー、まいったなー。消化器内科30年やってるけど、バリウムで見つかったのって、2度目かなぁ。いやー、まいったなー」


患者として言わせていただくなら、「まいるな」(笑)。珍しいとか言われるとそれも不安ですねぇ。

「おなか痛いでしょ。僕もやったことあるんだけど、激痛だよね」

いや、問診のときも答えたけどね、痛くないの・・・でもそう断言されるとますますちょっと痛かった気もしてきた・・・。

第3話へつづく)ほどの話でもないけど、まだつづく。

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