2017年9月26日火曜日

パパラッチが「SCOOP」を狙う。

今回今さらながらに見てみた映画は「SCOOP!」です。「SCOOP!」ってのは「フライデー」的な写真週刊誌の誌名でもあります。
投げやりに生きるフリーランスのカメラマン、いや芸能人の尻ばかり追いかけている“パパラッチ”が、コンビを組むことになった新人編集者との仕事の中で、少しずつカメラマンとしての矜持を取り戻していく。だが――。

ううむ。なんだろ。フンイキのある映画なんだけどなー、何かがこう「惜しい」って思っちゃうんだよなぁ。
スクープと倫理と売上なんていうお話も想定どおり。でも正直申し上げますと、前半のリアリティを吹っ飛ばしたパパラッチなとこは相当おもしろがって見てたんだ。

たぶんおそらく・・・主役の福山雅治がいい男に描かれすぎていることが原因のひとつかも。福山がダメ中年を演じる「新境地」とは聞いてたし、確かにダメな奴なんだけど、それでもいい男に描かれちゃってるのは間違いないとこで。まあ実際かっこいいんでしょうけど、ふん。やっかみですけど何か。

その面では、他の配役も派手――つまり知ってる役者さんたちがほとんどというのが、このわりとどうにもならない話と噛み合わないのかなとも。
リリーさんのやばい奴キャラも、さすがなんだけどちょっと見飽きた感じもあるしな。

それと衝撃的なラストシーンに前の伏線がわかりやすすぎて、なおかつ「あーもーそうなっちゃうじゃん」と見ているこちらに確信させるに十分な時間をかけすぎだということ。

そのあたり、チョー後味悪いし(^^;
おまけになんか古臭いし(^^;

でもね、この後味悪くて古い感じが、また良かったりもするんだよなぁ・・・。ブログ書いてるうちにそう思えてきた。

オススメするできるのかそうじゃないのか、すごく考え込んじゃう映画でした。
パパラッチ映画なら「ナイトクローラー」のほうがオススメしやすいかも。

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見終わって、しばらくしてから思い出した。ロバート・キャパを戦場カメラマンとして有名にしたあの「崩れ落ちる兵士」は、本人が撮ったものじゃないって説があるんでしたっけねぇ(ちょっとネタバレっぽい何か)

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