2017年9月27日水曜日

ミクロの捜索隊[第3話 作戦本部]

第2話からのつづき)

「いやー、まいったなー。でもまあ、こうしてはっきり見えるから、胃カメラ、やりましょう」
「ただね、バリウム飲んだばっかりじゃないですか、白くて見えない可能性もあるんですよ」

そりゃそうか。うん、わかる。

「場所は特定できてるんだけど、動いちゃうこともあるし♪」

楽しそうに怖いこと言うなって。

「じゃ、胃カメラの予約入れちゃいますね。はいはい、この同意書にサインしてね、はいはい。あ、今日は看護師は誰がいるんだろ」

胃カメラってやつはナースの存在が大きいわけか。どきどき。どきどき。

「はーい(電話を切って)。30分ぐらい待たされるかもしれないけど、処置室に行ってきてね~♪」

ところで先生、見つかんなかったらどうなるんすか。それ聞いてなかったよ。

「うーんとねー・・・・死ぬまで待つ、それだけ。それしかないんですよ。まいったねー、バリウムだもんねぇ」(ニッコリ)

胃カメラ室は病院のすごく奥のほうで、廊下から人影がほとんどなくなったところにあった。

第4話へつづく)ほどの話でもないけど、まだまだつづく。

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