(第2話からのつづき)
「いやー、まいったなー。でもまあ、こうしてはっきり見えるから、胃カメラ、やりましょう」
「ただね、バリウム飲んだばっかりじゃないですか、白くて見えない可能性もあるんですよ」
「場所は特定できてるんだけど、動いちゃうこともあるし♪」
楽しそうに怖いこと言うなって。
「じゃ、胃カメラの予約入れちゃいますね。はいはい、この同意書にサインしてね、はいはい。あ、今日は看護師は誰がいるんだろ」
胃カメラってやつはナースの存在が大きいわけか。どきどき。どきどき。
「はーい(電話を切って)。30分ぐらい待たされるかもしれないけど、処置室に行ってきてね~♪」
ところで先生、見つかんなかったらどうなるんすか。それ聞いてなかったよ。
「うーんとねー・・・・死ぬまで待つ、それだけ。それしかないんですよ。まいったねー、バリウムだもんねぇ」(ニッコリ)
胃カメラ室は病院のすごく奥のほうで、廊下から人影がほとんどなくなったところにあった。
(第4話へつづく)ほどの話でもないけど、まだまだつづく。
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