今回今さらながらに見てみた映画は「太陽を盗んだ男」です。
1979年作品。部分部分に知ってるシーンはあったような気がするんだけど、たぶんちゃんと見たのは初めて、のはず。
沢田研二扮する中学の理科教師が、何かにとりつかれるように原爆を作っちゃって、それで政府を脅す、という話。
世相というか時代の空気というか、その濃さ。
その空気の中で生み出された狂気。その狂気は登場人物のすべてが違う形で持ち合わせていて。
撮影もかなりゲリラ的に行われたそうで、そういうのもこの雰囲気づくりに寄与していると思う。
何よりも恐ろしいのは、主人公が「目的を持たない」こと。目的がないのに手段を作ってしまったこと。それはその力に飲み込まれてしまうことも、当然のことに思える。
これ以上何か感想・・・書けん。
長い映画だけど、それだけの価値は十分にある。
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