今回今さらながらに見てみた映画は「哀愁しんでれら」です。
児童相談所に勤める主人公。ある日ジェットコースター並みの勢いで次々に不幸が襲ってくる。このくだりがまあおもしろい。完璧なコメディで、見ながらケタケタ笑うような感じなの。
そして主人公は一連の不幸のラストになんか妙な男と知り合いになる。
それがいわゆるイケメンの大金持ちの開業医――ここからはラブコメ、ラブファンタジーですかね。
そう、いわゆる“シンデレラストーリー”。
劇中流れる音楽の穏やかさとか、そういうのも相まって、ほんわか、なんですよ。
ところが・・・。
おとぎ話って実は怖い、みたいな話はよくあるじゃないですか。まさに。
後半に向けて物語は完全にホラーと化すのです!!きゃー---!!
この作品はとにかく土屋太鳳。エンディングは賛否両論ありそうだし、気持ちのいい終わり方ではまったくないのだけど、そこに至るまでの、主人公の何かが外れていく、壊れていく過程をまざまざと見せつけられる。
毒々しい、禍々しい魔女が生まれるその瞬間を。
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