魔法使いだったり幽霊だったり、いろんな人(?)が事件解決に挑むわけですが、今度は霊媒なのです。真相が見えてしまったとしても、それを「証明する」難しさ、そこが共通項なのかもしれません。
つまり、結局のところはその「チカラ」だけではどうにもならず、「リアルの中」でしか犯人は捕まえることはできない。そういう「制限」がうまく昇華されれば物語は間違いなくおもしろい、のですね。
つまり、結局のところはその「チカラ」だけではどうにもならず、「リアルの中」でしか犯人は捕まえることはできない。そういう「制限」がうまく昇華されれば物語は間違いなくおもしろい、のですね。
というわけで相沢沙呼「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」を読む。
霊媒である翡翠が感じたことを、相棒となる推理作家の香月が論理として組み立て、事件を解決していく――なるほど鮮やかで「おおっ」て思う。
案外ストレートでシンプルだなと思ったりも。さらさらと読み進めていく。いや、別に読んでて真相がわかったりしたわけじゃないけどね(^^;
ただ翡翠の、その力のために彼女自身に迫ってくる危機。じわじわと盛り上がってくるわけです。
・・・え?
ぬあああああっ!そうだったのか!!
ぜんぜん気づかんかった!!!
・・・・ん?
ぐあああああっ!さらにそうくるか!!
斜め上のその向こう!!!
いやーまったくお手上げですよ。まさに大どんでん返し、そしてその論理性!!
『すべてが伏線』というキャッチコピーに偽りなし!
言いません。何も言いませんよ。でも言いたい(笑)。
あえて書くなら「霊媒探偵」というサブタイトルに必然性があったってことかしらね。
傑作。快作。超オススメ。
0 件のコメント:
コメントを投稿