今年の決勝もすごかったけども、それでも僕の中の最高のウィンブルドン決勝は1980年(とその続編にあたる1981年)。
5連覇に挑むビヨン・ボルグと初優勝を目指すジョン・マッケンローの戦い。静かな貴公子と悪童。右利き対左利き。ストローク対ボレー。金髪とチリチリ。共通点はヘアバンドぐらいかな?
すべてが対照的な戦いは、フルセットというリザルトだけでなく、1ポイント1ポイントの重みも含めて、とにかくすべてがすごかったんだ。全部カッコよかったんだ。今でもときどき見たくなる試合なんです(DVD持ってます)。
ウェアは渋谷のウインザー(昔の店舗)で買ったSergio Tacchini一辺倒だったし(FILAは猛烈に高かった。Tacchiniはライセンス品があったからね)、シューズはNIKEのForestHills。ただしラケットはボルグの使ってたDONNAYだった(笑)。WilsonのJack Kramer PRO STAFFは憧れてはいたけど、上級者用すぎて。
というわけで前置き長くなりましたが、今回今さらながらに見てみた映画は「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」です。あの「1980年」を映画化したものです。
えーっと。
びっくりするぐらいつまんなかったんですけどー(棒読み)。
頂点に立つ者の重圧と孤独。追い落とそうとする者にも孤独と苦悩が。
表面的には対照的な2人が実は同じような苦しみを抱え、メンタルを持ち、それが戦いの中でシンクロしていくような――。
なんだろ、普段ならそういうところに心が動くんだけどなー。今回は全然だった。
試合のシーンの描き方か。あるいは僕自身の「知ってたー」みたいなこの試合に対する思い入れの問題か。よくわかんないけどさ。
同じように事実を基にしててライバルの戦いを描いた「ラッシュ プライドと友情」(ニキ・ラウダとジェームス・ハントね)のときは結構感動したりしたもんなんだが。
というわけで本筋ではない話。
DONNAYとWilsonはサポートがあったみたいだ。ラケットのクローズアップもあったしね。
残念ながらFILAもTacchiniも、DiadraもNIKEも協力してくれなかったのかな。マッケンローがシューズをいじるシーンもあったのに、スウォッシュは直線であった(笑)。
あそこまで似せたものを作るんなら、やっぱりホンモノが良かったなぁ。
ホンモノと言えば、ボルグの役者さんは相当似てる。顔はもちろん、体つきも含めて。びっくりだった。独特の両手打ちの再現度も高い。
だけどマッケンローは・・・正直「もう少し寄せてくれよ」と思った。何せ困ったときには「バンブルビーーー!」って叫ぶかと思ったもん。
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