救急車がジャックされた!
プラスチック爆弾を積んだまま、都内を走りまくる!!
というわけで日明恩「ロード&ゴー」を読了。
どうでもいいんだがね、こういう「読めないペンネーム」の作家って多いよなー。「ふーん」てな感じ。ちなみに、この方は「たちもりめぐみ」さんです。へぇ。
何と言ってもまずはその疾走感。映画「スピード」に「ダイハード3」がトッピングされたようなノンストップサスペンスアクション。ぐいぐい来ます。盛り上がるねぇ~!
都内の道路も交差点も建物もすべて「リアル」。僕自身もハンドルを握って走ったことのある東京の街。「うんうん」と唸らされる。
でも、ミステリー色は薄い。いや、あえて「わかりやすく、誰にもわかるように伏線を見せている」といったほうがいいかもしれない。重要なのはそこじゃない。
救急や消防の「リアル」を紹介しながら、いわゆる社会問題を読者に示し、そしてそこにプロフェッショナルとしてのプライドを持って立ち向かう男たち(あ、女性救急救命士もいるか)を描く、そんな一冊だ。
「救急リテラシーの啓蒙本」、そんな単語が頭に浮かぶ。
とにかく、登場人物たちが「カッコイイ」。
職務に忠実でありながら、凛とした佇まいで、誰かのために動く。ヤバい(^^;
そういう姿だからこそ、周囲の人々も「変化」していくんだろうなぁ、なんて。
物語の終盤、救急車が最終目的地に近づいていくにつれて、その「カッコよさ」は際だってくる。
そして最終盤、首都高速に入ってからのセリフがたまんない。
「一人じゃないからです」 「俺ら、頭おかしいんだよ」
くぅぅぅー!(←川平慈英の声で読んでね笑)
敬礼っ!!
生田妻、ステキすぎ。惚れてまうやろー(笑)
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