2024年6月7日金曜日

すずめの戸締まり。

今回今さらながらに見てみた映画は「すずめの戸締まり」です。言うまでもなく新海誠監督のアニメーション作品です。

大雑把に言うと、災いをもたらす「ミミズ」が見えてしまう高校生・すずめと、そのミミズの出てくる全国各地の「戸」を閉じ鍵をかけて回る「閉じ師」の大学生との、「ファンタジーなロードムービー」ってとこですかね。


楽しみました。楽しんで見終わりました。旅の途中で出会う人々は魅力的に描かれていたし、もちろん映像もとっても綺麗だったしね。

が、こうして感想文を書こうとすると、何かこう。気になる?引っ掛かる?

要石とか、天変地異(地震)を鎮める信仰をモチーフにすること自体はそれとして、それがモチーフになるということは現在を生きる私たちにとっては当然意識してしまう現実の出来事がそこにはあって、ことさらに「3.11」や「神戸」といったものを強調しなくても十分だったのでは、と思ったりします。
あざとい、とは違うかもしれないけど、なんかちょっとそんな感じがして。

あと、ファンタジーを際立たせるはずのリアリティの部分かな。
ひとつだけ小声で言いますが、坂道を下っていく自転車にすれ違った後で声をかけたって届くわけないじゃん、と思うんすよ。それが主人公ふたりの出会いの場面だっただけに相当残念。

そういう細かい何かが積み重なって、何かこう。


0 件のコメント: