なんとなくタイトルに惹かれて、安生正「ホワイトバグ 生存不能」を手に取りました。
そのときの頭の中では「ホワイトハッカー」とか「プログラムのバグ」みたいなものをイメージしてたような気がします。が、むしろ注視しなければならなかったのは「生存不能」のほうでしたね(^^;
つまり、バグとはそのものズバリの意味で、小さいけれどあまりにでかい存在。それよって人類が絶滅の危機に瀕する――そんなパニックホラーなサバイバルサスペンス。
本作はある種の「理系小説」なのですが、科学的に正しいことが描かれているのかはわかりません。調べてもいないけど勉強にはなったような気もしたり(笑)。
何せ人類の脅威となるのは「新生物」なのですから。
でも、これは科学として正しいんじゃないか、つまり「ありうる事象なのでは」と想像させるだけのストーリーであり文章。気候変動やエネルギー問題がベースにあるあたりが余計に。
強烈です。
・・・ついでに言うとかなりグロいっす。
つまり「怖かったよぉぉぉぉぉぉ」、と最大級の賛辞をお贈りしたいと思います。
クライマックスからエンディングにかけての流れは、少々ありがち?な印象もあるんですが、「それでいいのだ」と思います。だって、それこそが一番ワクドキする展開ですもん(^^;
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