本当は「チョコレートゲーム」買うときにこっちを買うつもりだったんだけど(笑)。新装版を見つけたので改めてそちらを購入。
外界へのアクセスがまったくできない閉鎖空間に閉じ込められた男女4人。原因となったのはもうひとりの友人の「あのときの事故」。
時間の経過すらわからない空間で、追い詰められ、肉体も精神も疲弊し、互いに疑心暗鬼になっていく。
「あのとき」の真実とは何だったのか。「犯人」は存在するのか。それはこの4人の中にいるのか。
当然のように証言者も4人だけ。この中の誰かが嘘をついている?
それはひとり?ふたり?それとも?
それぞれの言葉を噛みしめながら、その閉ざされた空間を頭の中で描く。
謎と緊迫感――圧迫感と言ってもいいかもしれない――がないまぜになりながら届く。いち読者として「誰を信じる?」と突き付けられているようだ。
誰も信じられないし、誰もが正直に見える。
・・
・・・
そうか、そうなのか。えっ?
そうか、そうなんだな。えっ?
一生懸命にいろいろ考えてた僕をあざ笑うかのように二転三転してたどり着いた答えは、まさしく論理的に正しい。そうだ、それしかない。お手上げ(^^;
推理小説として、すばらしく見事な着地点。
と同時に、ひとつの物語として、あまりに切ないエンディングでもあった。
・・・イッキ読みでした。
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