2023年2月16日木曜日

探偵映画。

タイトルだけで即購入ですよ。“探偵”“映画”“小説”ですもの。大好物です(笑)。
というわけで、我孫子武丸「探偵映画」を読了。


『探偵映画』という映画の撮影中、ラストシーン(=解決部分)の撮影を残して、メガホンを取る大物監督が突如失踪してしまう。
映画の結末は監督しか知らない。残されたスタッフ、役者たちは、映画の完成に向け物語の中の事件の「謎」に挑む。
そして並行して、監督失踪の「謎」も解決しなければならない。
謎×謎。映画公開までの猶予が刻々となくなっていく・・・。

ざっくりそんなお話。

ミステリーはミステリーなんだろうけど、うまく言えないんだけど、そのミステリーっぽさよりも、登場人物(役者やスタッフ)が、それぞれの推理を組み立て、披露するということ自体がおもしろかったなーと思ったり。

僕は映画好きだけど映画マニアではない(断言)。
だから当然のように映画マニアである登場人物の会話を常にうんうんと頷きながら読んでいたわけではないけれど、彼らの会話や推理が、何かこう映画制作の現場を見ているかのように感じたんじゃないかな。

そう、まるでドキュメンタリーを見ていたような――何らかのネタバレ(^^;

期待どおりの楽しい一冊でした。


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