シリーズの2冊目、平谷美樹「貸し物屋お庸――娘店主、奔走する」を読了。
前作については→コチラ
理由はおそらくお庸がいち商売人として少しずつ成長しているということなんだと思うけど、世間知らずのじゃじゃ馬のままでいてほしかったな(^^;
あと、物の怪が多めに登場するのはあまり得意ではないなぁ、などと思いつつ読み進めたわけだけど、4話目の「貸し母」はいい意味で相当に心揺さぶられた。
現代風に言うと「レンタル家族」。
その依頼に対してお庸が取った行動。そして抱えきれなくなる現実。家族の姿。家族の思い・・・・。
人情噺はいいねぇ。やっぱこのシリーズはおもしれーや。てやんでい。
先も読みたいのだけれど、シリーズの3冊目と4冊目がお店で見つからないんだよなぁ。湊屋に行けば貸してくれるかな(笑)。
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ところでこういう時代ものを読むと、「おいら、日本語知らねーなー」としみじみ思うわけさ。読みながらしょっちゅう検索してるんだよ。
『ひさぐ』とか『陥穽』とか・・・それから「綺麗な言葉だな」と思ったのが『後朝の別れ』。きぬぎぬ(衣々)なんて洒落てますよねぇ。
勉強になります。
『冷やかすとは、元もと古紙を水に浸けてふやかすことを言う(略)山谷堀で古紙をふやかしている間の暇つぶしに、近くの吉原を見物したことから、“見るだけの客”を(後略)』
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