2020年1月21日火曜日

仮面をかぶった人々の集う場所。

今回今さらながらに見てみた映画は「マスカレード・ホテル」です。
この映画の原作者の別の小説をきのうのブログで「で何?」って書いちゃったことの帳尻合わせではないんですけど(ちなみに原作未読)、楽しかったですよ、そこそこ(^^;

ざっくり言うと、キムタク演じる刑事がある事件を未然に防ぐために高級ホテルのフロントマンとして潜入捜査する、というお話。犯人も被害者も誰だかわからない状況で、コンビを組んだ長澤まさみ演じるフロントスタッフと反目しつつ協力しつつ。

“キムタク映画”(という言葉があるかどうか知りませんが)というだけではないのでしょうが、とにかくオールスターキャスト。不特定多数の、しかも素性の上に仮面をかぶったような人々が大量に集まるホテルという舞台設定――文字どおりの「グランドホテル形式」――をわかりやすく活かす方法でしょうね。木村拓哉×松たか子、前田敦子×勝地涼なんて話題ねらい以外の何物でもないですわね。あと、エンドロールに「友情出演:明石家さんま」って書いてあったけど、どこに出てたかな?

ただ、そのぶんサスペンスとしては散漫、というか薄まったかも、と。
ぜんぜん知らない役者さんが大量にホテルの扉を出入りしてたら、そのほうがよっぽど緊張感が上がるような気がするのは私だけでしょうか。マスカレード。

まあ、そのオールスターキャストの個々のエピソードを含めて、犯罪モノの衣をまとった「巨大ホテル人間模様映画」だとするならば、しっかり楽しめたし、おもしろかったと思うのです。

・・

このブログのご愛読者ならご存じの向きもあろうかと思いますが、僕は映画の中の長澤まさみ、大好きなんです。いつも「エ○い」と思うわけですが、本作についてはがっつり「キュート」でした。エ○い人がキュートな顔を見せるなんて!!(笑)

主演の木村拓哉もさすがだったなぁと。特にホテルマンとしての意識が強くなるにしたがって、姿勢だけじゃなくて歩き方やしぐさまでが変わっていくとこ。刑事に戻った瞬間にそれが解けるとこ。

・・・そうか、つまり日本を代表する役者さんたちを楽しむ映画、ということだな。

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