今回今さらながらに見てみた映画は「シェイプ・オブ・ウォーター」です。去年のアカデミー賞たくさん取ったやつです。検索検索っと・・・作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の4部門。ギレルモ監督の作品は「パシフィック・リム」しか見たことがなかったりします。
時は1960年代。とある研究施設に運び込まれた“彼”と、そこで働く清掃係の女性がいつしか惹かれあって、というお話。大雑把(笑)。冒頭からいきなりかなり“セクシャル”(言葉選んだww)なシーン。びっくりした。
主人公の女性は言葉を話すことができない。でもだからといって特に違うわけじゃない、とそんな意味なのかな。まあそりゃそうだ。違うわけないじゃん。そのセクシャルな部分については全編通して剛速球のストレートに表現されてる。いやん。
時代を古く設定したのは映像として美しくなるのはもちろん(ティールという淡い青緑色が印象的に使われている)のこと、登場人物のキャラクターを際立たせるためだろう。差別のある時代性。障がい者、ゲイ、黒人という登場人物。そのすべてが異形の“彼”を想起させる。
そう、さすが音楽も美しかったね・・・そうか、シンプルなんだ。映像も、音楽も、ストーリーも。そして登場人物(人物でいいのか?)が互いを想う心も。
「彼はありのままの私を見てくれる」
それが言いたいんだろうな。そういう純愛の映画。
あーアカデミー賞っぽいー(^^;
Shape of Water、水の形。水は器によって形を変える。でも、どのような形でも水であることに変わりはない。本質をありのままに見る――。
純愛映画なので、そのラストは切なく美しい。
ハッピーなのかハッピーでないのか、見る側に委ねられた感じだ。
僕は・・・ようわからん(笑)。あのグロさとエロさが必要かどうか(R-15)、それが評価を割るポイントかもしれない。
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もう一本、「いぬやしき」も。こちらも「異形の者」が主役だ。
ある日不思議な光を浴びて無敵の機械身体になってしまたった高校生と中年おやじ。一方は神になろうとし、もう片方は誰かを救いたいと奔走する。必然のように両者は対峙することになる――。
僕はノリさん(主演の木梨憲武)のこと好きだからかなりバイアスかけて見たわけだけど、それでも・・・んーーーどうなんでしょ。
ホームドラマとアクションの融合ってのは楽しいけど、やっぱりもっと背景というか下地を描いてほしかったかなぁ。なぜ彼は神になろうとしたのか、とか。動機っていちばん肝になるとこだよね。結果的に何も解決しない、ということであったにせよ。
あと、キャスティングがへたくそ。いくらなんでも高校生の平均実年齢が高すぎ。おまけに佐藤健がハダカで空飛んだらあの映画とおんなじじゃん。そういうの考えなさいよ、と思う。
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2本とも「手を当てると治る」っつー奇跡の映画であったな。
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