時は不況のさなか。
“都会のエリート”がちょっとした骨休みのつもりで自らのルーツのある寒村を訪れる。そこで出会った人々との交流の中で、この限界集落を「再生」させることを決意するのだが・・・。
というのが黒野伸一「限界集落株式会社」のあらすじです。
特にミステリーっぽい謎みたいなのもなかったし、極端な悪役もいないし、なので予定調和な結末に向かって、分厚さのわりにはさらさらと読んでいけましたね。
この手のお話は「前向きになりました」「元気が出ました」という感想がポピュラーなのかなと思うけど、僕が思ったのはちょっとズレてて、「考えることを止めない」だなと思ったりしてます。
もちろん農業や村の再生プロジェクトなんてものは日々刻々と状況が変わるわけで考えることを止めるわけにはいかないのだけれど、そういうタイプのものではなくて、たとえそれがルーチンワークだとしても、止めないということは重要なのではないだろうか、なとど珍しくマジメに思ったりしてね。
・・・なんて書くとちと照れくさい。
0 件のコメント:
コメントを投稿