なんとなく著者名には見覚えがあったんだけども、手に取ったのは初めてだったかもしれない。本城雅人「ビーンボール ~スポーツ代理人・善場圭一の事件簿~」を読了。
サブタイトルを見れば想像できるとおり「プロ野球×代理人×ミステリー」だ。といっても、ほぼシーズンオフの話なので、野球の描写は冒頭の2軍戦ぐらいかな。
著者は元スポーツ紙の記者ということで、なるほど周辺に詳しい。さすがのリアリティだと思う。引き込まれる。
シーズンオフだから、事件の謎は直接スポーツとは関係がない。関係がないのだが、やがて明らかになる真実は、スポーツが生み出したものであった、ってな感じか。
そうか!あのシーンはそういうことだったのか!
途中ちょっと「ありがち」感が出てきてダレたけど、それが再びラストに向かって収束している様はかなり興奮したよ。
スポーツマンの悲哀、不安、そして信頼と矜持・・・おもしろかったかもです。
野球×ミステリーが何冊か出てるみたいだから、さかのぼってみようかなー。
ちなみに「ビーンボール」ってのは、投手がわざと打者を狙って投げる悪質な投球のこと。ふっふっふっ。
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