2014年4月2日水曜日

勧善懲悪でワクワク。

今野敏と言えば警察小説。「安積班」とか「隠蔽捜査」とか枚挙にいとまがない。が、ちょっと毛色の違うものがあることを古本屋で発見。それが「デビュー」

19歳のアイドルが芸能界にはびこる悪をバッタバッタと懲らしめる――。

最初に思ったのは「今野さん、何書いてんだよwwww」ってこと。実にくだらない。だけど意外にもけっこう楽しい。
なんでアイドルを主役にしたのか、巻末の解説を読んで腑に落ちる(^^;

チームのメンバーのキャラもイイし、何よりその勧善懲悪っぷりがスカッとする。

思い出したのは「ザ・ハングマン」(古いなー、俺。覚えてる人いるかしら?)。法的かつ社会的な制裁を加えるぜ、みたいなところがすごくそれっぽい。
そして最終話「25時のシンデレラ」、くっだらねーのにオチが素敵。

BGMは中山美穂の「WAKUWAKUさせて」でお願いします(^^;

*  *  *

もう1冊一緒に買ったのが西澤保彦「腕貫探偵
安楽椅子探偵ならぬ「パイプ椅子」探偵か。市民から相談が寄せられる市役所職員が事件を解決していく、という話なんだけど、腕貫探偵はサゼスチョンを与えるだけで実際には相談者自らが気づいていく・・・。

ただね、ちょっとその気づきが唐突に過ぎないか、と。判断材料も少々ナニだし。「えっ!」と驚くというよりも、「へっ?」と困惑するような感じだった。

腕貫自身も寡黙なのかと思えばけっこうしゃべったり、キャラが定まってないというか、印象に残らないというか――相談者本人が解決するんだから、目立たないほうがいいのだろうけども。
うーん。続編も出てるようだが。うーん・・・。

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