2025年5月9日金曜日

11さつめ(素数)は13巻(素数)。

通算13作目の11冊目、青柳碧人「浜村渚の計算ノート 11さつめ ~エッシャーランドでだまし絵をを読了。
通算12さつめ(10さつめ)のときのブログは→コチラ


今回収録されている4編、大きなテーマはサブタイトルどおり「エッシャーとだまし絵」の話で、3話目と4話目で連続する事件を追うことになる。

この話の中で、帯のキャッチコピーに書かれている『私、入りますよ。黒い三角定規に』という文言を主人公の浜村さんが口走ることになる。ああネタバレ。
もうこれで最終回じゃないのかというぐらいの緊迫感だったんだけど(エピローグの最後に「続く」の文字があった。ほっ)、結局のところそこに描かれたのは、「数学が必要か否か」という物語の軸よりも何よりも、特に前作から続く根本の部分が強く語りかけてくる。

『好きなことを、何があっても好きでいること』

ちょっと感動しちゃった。いや本当に。最高だわ。

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数学的な話だと、やっぱり「ルース・アーロンペア」の話だよな~。
昭和のキッズにとって、ベーブ・ルースの714本と、それを超えたハンク・アーロンの715本のホームランのことは鮮明に覚えているわけで、まさかそれが数学のネタになってるとは知らなんだ!!
連続する2つの自然数を素因数分解してその和が同じになる並びの数のペア。8と9もね。

その数字を王貞治が軽々と超えていって、ルースと今比較されているのが大谷翔平で。野球と数学って相性がいいのかもね(^^;

ま、そんなこともありつつ、やっぱり紙と鉛筆を持ち出したくなるシーンも多くて、酒飲みながら読むもんじゃないな(笑)。実際一部はシラフのときに読み直した。


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